【写真:田中伸弥】
日本代表は7日、カタールワールドカップのアジア2次予選でタジキスタン代表と対戦し4-1の勝利を収めた。
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1点リードしていた前半の9分に奪われた同点ゴールは、日本代表にとって今予選の初失点。タジキスタン代表にとっては歴史的な1点となり、ウスモン・トシェフ監督も「我々にとって素晴らしいゴールだった。次の試合へのモチベーションが上がる」と誇っていた。
一方、日本の森保一監督も「経験値としては悪くないと思います」と失点を前向きに捉えている。
「失点してよかったということはないですけど、チームの経験値としては悪くない失点だったと思っています。といいますのも、いつかは失点する時がくる、戦っていれば失点もありえると思いますので、失点した後にどういう反発力や継続力を見せられるか。今日の試合で自分たちがもう1回、戦い続けるということを失点後に確認できた。選手たちがポジティブに捉えてプレーを続けてくれたと思います」
これまで6試合続けてきた無失点記録が途切れる「チームのペースが揺らぎかねないような失点」だったが、日本は折れなかった。最終的には4点を奪い、タジキスタンを退けている。
「なかなかイメージが噛み合わない、ミスが多い局面も多くありましたけど、それも当たり前だと思って、試合中に改善していく、成長していくことに選手たちは本当によくトライしてくれたと思います」
森保監督は失点で崩れなかったチームのメンタリティを称え、さらなる向上を目指す姿勢も明確にした。9月から始まる予定のアジア最終予選では、より激しく厳しい戦いが待っている。おそらく失点数も増えていくだろう。
「やはりすべて上げる、個の力をもっともっと、攻撃でも守備でも上げていくことを選手たちには目指してほしいと思います。勝利は相手が与えてくれるものではないですし、今日はひょっとしたら勝ち点1か、勝ち点を失うことにもつながるような相手だったと思います。そういう相手にも勝利をつかみながら、この2次予選の突破が決まっている中で、勝利して満足だという選手は1人もいないと思いますので、この戦いでできたことをさらに伸ばしていってほしいなと思います」
代表歴が浅い選手も数多く出場し、ワールドカップ予選の経験を積んだ。選手層の拡充は進んでおり、今後は分厚くなったチーム全体のレベルの引き上げを図っていくことが重要になる。最終予選までに残された実戦の機会は2試合だけ。どんな相手であれ、無駄にするわけにはいかない。
(取材・文:舩木渉)
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