若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したドイツ人選手を紹介する。
相次ぐ負傷でバイエルン移籍が失敗に
【写真:Getty Images】
DF:ヤン・キルヒホフ
KFCユルディンゲン(ドイツ3部)
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ヤン・キルヒホフは地元フランクフルトの下部組織で育ち、マインツでプロキャリアをスタートさせた。世代別のドイツ代表でもプレーするセンターバックで、U-21ドイツ代表ではキャプテンを務めたこともある。195cmという並外れた長身でハイボールを次々と跳ね返していくDFだった。
マインツでの活躍が注目を集め、22歳のときにバイエルン・ミュンヘンへと引き抜かれる。しかし、このときのバイエルンには29歳のダンテや若いジェローム・ボアテングがレギュラーを張っていた。ベテランのダニエル・ファン・ブイテンも控えており、出場機会を得られなかったキルヒホフはわずか半年でシャルケへとレンタルされた。
しかし、その後は度重なる負傷に悩まされ、復帰したバイエルンでも戦力外状態に。16年1月にはサンダーランドに完全移籍するが、イングランドでも怪我に苦しんだ。16年12月に膝の内側半月板を断裂するなど、リハビリとの戦いは続いた。
チャンピオンシップ(イングランド2部)のボルトンでもトップフォームは戻らず、ドイツに戻ってきた。昨シーズンからはドイツ3部のKFCユルディンゲンに所属している。
【了】