【写真:Getty Images】
大会直前に開催地が変更され、ブラジルで開催されることがひとまず決定したコパ・アメリカ2021(南米選手権)だが、依然として混乱は収まっていない。ホスト国のブラジル代表を含めた複数チームが参加をボイコットする可能性も予想されている。
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今月13日の開幕が予定されるコパ・アメリカは当初コロンビアとアルゼンチンでの共催が予定されていたが、政情不安のコロンビアが離脱してアルゼンチン単独開催に。だがアルゼンチンでも新型コロナウイルス感染拡大により開催差し止めが決定し、開幕2週間前に開催地が白紙という異常事態に陥った。
その後、南米サッカー連盟(CONMEBOL)はブラジルを新たな開催地とすることを発表。だがブラジルでもウイルス感染は沈静化しておらず、開催に対して強い不安や反対の声が上がっている。
ブラジルの選手たちも自国での大会開催を支持してはいないようだ。スペイン紙『マルカ』は4日付で、ブラジル代表が大会をボイコットすることを検討していると報道。アルゼンチン代表やウルグアイ代表も同調する可能性があると伝えた。
コパ・アメリカに先立ち、南米では2022年カタールワールドカップ予選の試合が行われている。ブラジル代表は現地時間4日にホームでエクアドル代表と対戦して2-0の勝利を収めたが、キャプテンを務めるレアル・マドリード所属のMFカゼミーロは試合後に、選手たちがコパ・アメリカ参加に反対していることを事実上明確にした。
「ブラジルでのコパ・アメリカに対する僕らのスタンスは誰もが知っている。(8日の)パラグアイ戦後に僕らの意見を表明したい。僕だけでも、欧州でプレーしている選手たちだけでもなく、チッチ(監督)も含めた全員の考えだ」とカゼミーロはコメント。明言は避けながらも、開催反対がチーム全員の意思であることを強く示唆している。
【了】