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柴崎岳の日本代表復帰は厳しいか…。橋本拳人の台頭で熾烈なボランチ争いはどうなる?

text by 編集部

橋本拳人、柴崎岳
【写真:Getty Images】



 橋本拳人の台頭により柴崎岳の代表復帰は厳しいものになったかもしれない。森保一監督としては嬉しい悲鳴なのかもしれないが、候補が多いためポジション争いは熾烈を極める。

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 先月28日に行われたワールドカップアジア2次予選のミャンマー戦では、守田英正と遠藤航がボランチとしてスタメン出場。途中から橋本が遠藤に代わりボランチに入った。3日のU-24日本代表戦は橋本と守田が起用された。守田はミャンマー戦でゴールを決め、2試合連続のゴールを記録。橋本はU-24日本代表戦の先制点を奪った。

 橋本も守田もゴールという分かりやすい形で結果を残している。ゴール以外の面でも貢献していたが、両選手とも海外に行ったことでより攻撃への意識が増したように見える。クラブで与えられているポジションと役割はそれぞれ違うが、それによりプレーの幅も広がった。攻撃面で積極的に顔を出し、自らのゴールで試合を決めるという意識が強くなったようだ。橋本に関して言えば、ロシア挑戦1年目でリーグ戦19試合で6得点1アシストを記録。怪我がなければ、二桁得点の可能性もあったほど好調だった。

 また、日本代表では不動の存在となった”ブンデスのデュエル王”である遠藤はボールハンターとして日本を助ける。その相棒には攻撃に顔を出せる選手が必要になってくるだろう。そう考えると、橋本と守田の存在は大きい。さらに、日本のボランチ候補には東京五輪世代の板倉滉や中山雄太、Jリーグで活躍する川辺駿もいる。代表のボランチ争いは、より熾烈となっている。

 橋本などの台頭により、厳しい状況となった柴崎はオール海外組で臨んだ昨年11月の代表戦以降、代表に選出されていない。3月の代表戦の直前、それまでクラブでコンスタントにプレーしていた柴崎は3月6日~20日までの3試合は出番なし。怪我というわけでもなく、ベンチ入りとなり出場もなし。

 ロシアワールドカップ出場以降、森保ジャパンにも選出されていた柴崎だったが、今年は1度も代表としてプレーできず。スペイン1部昇格プレーオフに臨むチーム事情、19日のリーグ戦で負傷したことなどを考慮してなのかもしれないが、柴崎不在の間に橋本や守田が力をつけてきたのは事実。東京五輪世代にはDFもこなせる板倉と中山、Jリーグで着実にレベルアップをしている川辺など、ボランチの候補はたくさんいる。序列を上げるためにも、スペイン2部であろうと試合で活躍しなければ代表復帰は見えてこない。

 またリーグのレベルを落としてでも、トップカテゴリーに在籍するチームでプレーするという選択肢もある。柴崎は他にないプレースタイルを持つボランチ。活躍が認められれば、代表復帰もあるだろう。だが、このままの状況が続けば厳しいことは間違いない。

【了】

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