若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人のイタリア人選手を紹介する。
長友佑都のライバル!?両サイドでプレー可能なDF
【写真:Getty Images】
DF:ダビデ・サントン
現所属クラブ:ローマ
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”バンビーノ”(少年)の愛称を持つダビデ・サントンは10歳の時にラヴェンナFCに入団。その才能を認めたインテルが同選手の中学卒業時に引き抜き。ウィングでプレーしていたサントンだが、サイドバックで才能を開花させる。
サントンは2009年1月、コッパ・イタリアのローマ戦でトップチームデビュー。右サイドには元ブラジル代表DFマイコンが君臨していたため、左サイドバックでのプレーが多かった。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント一回戦、マンチェスター・ユナイテッドとの1stレグに先発し、CLデビューを果たす。クリスティアーノ・ロナウドを抑える働きを見せ、当時のジョゼ・モウリーニョ監督の信頼をつかんだ。その年はセリエA優勝にも貢献した。
だが、2009/10シーズンは膝の怪我が影響し出場機会が激減。ここからサントンの歯車が狂い始める。ハビエル・サネッティなどの活躍もあり、2011年1月の移籍市場で長友佑都と入れ替わる形でチェゼーナへレンタルとなった。同年8月にニューカッスルへ完全移籍すると、左サイドバックのレギュラーを獲得し調子を取り戻した。
そして2015年2月に古巣のインテルへ買い取りオプション付きのレンタル移籍で復帰。シーズン終了後にインテルが買い取りオプションを行使したが、クリスティアン・アンサルディの加入、長友やダウベルトの存在もあり中々出場機会を与えられず。一時、出場機会が増加した時期があったが、新加入のジョアン・カンセロにポジションを奪われ、インテルで居場所をなくしてしまう。2018年からはローマでプレーしている。
【了】