若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したスペイン人選手を紹介する。
16歳でデビューも…セビージャが生んだ快足ドリブラー
【写真:Getty Images】
FW:ディエゴ・カペル
現所属クラブ:なし
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04/05シーズン、ディエゴ・カペルは16歳8か月という若さでデビューしている。切れ味鋭いドリブルを得意とするレフティーで、セビージャで将来を嘱望された。すぐにブレイクとはならなかったが、20歳となった07/08シーズンにレギュラーに定着。このとき、逆サイドには3歳年上のヘスス・ナバスが主力として活躍していたが、カペルはナバスより一足先にスペイン代表デビューも果たしていた。
しかし、カペルの活躍は長く続かなかった。先発の機会は減っていき、ブレイクした07/08シーズンから4年間でわずか6得点。縦への突破を得意とする左ウイングだったが、プレーの幅があまりにも狭すぎた。10/11シーズンは無得点に終わり、23歳のときにセビージャを離れた。
その後はポルトガル、イタリア、ベルギーと海外を渡り歩いた。4年間プレーしたスポルティングではレギュラーに据えられた時期も長かったが、最後のシーズンで出番を失った。ジローナとアンデルレヒトでは思うような結果が残せず、無所属となる時期も経験している。18/19シーズンはススペインに戻って2部のエストレマドゥーラに加入したが、わずか1年で退団。昨年1月にマルタ1部のビルキルカラに加入したが、昨夏以降は無所属の状態が続いている。
【了】