【写真:Getty Images】
【日本 10-0 ミャンマー カタールワールドカップ・アジア2次予選】
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日本代表は28日、カタールワールドカップ・アジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、10-0で大勝を収めた。この結果、森保ジャパンはW杯・アジア最終予選へと駒を進めることとなっている。
前回のモンゴル代表戦に引き続き大量得点での勝利。この日前半のみでベンチへ退いた主将・吉田麻也は試合後、最後まで点を取りに行き続けたチームの姿勢を評価していた。試合終了のホイッスルが鳴るまで気を緩めず、相手をリスペクトしながら戦うというのは前回のモンゴル代表戦も同じだった。
大迫勇也は5得点を奪い2試合連続ハットトリック。南野拓実は2次予選6戦連発としっかり結果を残した。そして、そんな彼らに負けず攻撃で躍動したのが鎌田大地。得点こそ1だったが、ピッチ内での存在感は際立っていた。
トップ下で先発した鎌田は立ち上がりからよくボールに触れた。相手と相手の間に立ち、パスを引き出して前を向く。ミャンマーの選手が密集する中でのプレーだったが非常に余裕のようなものがあり、細かなタッチでボールを動かしながら周りを確認し、味方をうまく使った。ボールの動きを止めず的確に周りへパスを散らすその姿は、まるでメスト・エジルのようだった。
左サイドハーフの南野は典型的なアタッカーではなく、外に張るだけでなく頻繁に中へ入ってくる。人と人の間を狙い、そこからもう一つアクションを起こすスタイルは鎌田と似ていた。しかし、南野と鎌田は動きが被らず、ゴール前でごちゃごちゃすることがほぼなかった。先制点の場面では二人で相手の守備ブロックを完璧に壊すなど、イメージの共有という意味では申し分なかったと言える。
この点に関しては南野が試合後に言及している。
「中盤、相手のボランチとセンターバック、サイドバックの間のスペースをうまく使うタイプなので僕ら二人は。そこを僕が外から入るのか大地が中でそのスペースに入ってくるのか、被らないように。お互いが入った時はサコくん(大迫)含めて1タッチ、2タッチでパスを交換して、ゴールに向かえるようなという部分で、試合前から話していました。
後半はシステムが変わって2シャドーみたいに僕ら二人は左右のスペースを使ってうまく仕掛ける部分で、良かったところもあったと思います。お互い、そういう部分でできる選手だと思うし、もっと質を高めていければと思います」
南野と高連係を見せた鎌田は1ゴール1アシスト、キーパス3本でドリブル成功数3回、同成功率100%というスタッツを残している。シュート、パス、ドリブルのすべてがハイレベルだった。
ブンデスリーガで二桁アシストを記録するなど急成長中の鎌田は日本代表でも中心になりつつある。南野との連係が今後、より上のレベルでも通用するのかどうかは注目ポイントになるだろう。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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