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吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航を招集。東京五輪オーバーエイジ選手の選考基準とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

吉田麻也
【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は20日、来月開催予定の国際親善試合に向けたU-24日本代表メンバーを発表した。

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 東京五輪世代の選手たちにとっては、7月に開幕する本大会に向けた最後のサバイバル合宿となる。一方、今回の活動からチームには東京五輪本番を想定してオーバーエイジ枠の3選手が招集されている。

 選ばれたのはA代表でも主力を担うDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航の3人だった。東京五輪でもこの3人がオーバーエイジ選手としてメンバー入りする方向で調整が進んでいるという。

 A代表とU-24日本代表を兼任してきた森保一監督は、オーバーエイジ選手の選考基準について以下のように説明した。

「まずは絶対的な戦力であるということ。そして、プレーでチームに貢献でき、経験の浅い選手たちにも影響力のある選手だと思っています。またプレー以外のところでも、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで、行動を背中で示してくれるとともに、若く経験の浅い選手とコミュニケーションを取りながら、彼らの成長を促してくれるオーバーエイジの3人だと思います」

 吉田、酒井、遠藤はいずれもA代表の主力であり、3人とも五輪出場の経験を持っている。ディフェンスラインや中盤で核になりうる実力者たちだ。森保監督は「A代表の常連で、レギュラークラスとして戦っている選手たちは、全てのアンダー世代の選手たちにとってプラスになることが考えられる」とすべてのポジションでオーバーエイジ枠の候補となる選手をリストアップしながら、攻守両面でチームに「安定」をもたらしてくれる能力を重視したという。

「守備的なポジションをこなす選手たちではありますが、GKやディフェンスラインから攻撃を仕掛けようという時に、攻撃のとこころも支えてもらえるということ、攻守両面で(貢献)できる選手と考えました。安定して彼らがリーダーシップをとってくれて、安定して戦うことで、経験の浅い五輪世代の選手たちがより思い切って自分たちのプレーを発揮できるように、貢献してもらえるように決めました」

 五輪での経験も豊富なオーバーエイジ3選手はU-24日本代表にとって大きなプラスをもたらしてくれるはず。吉田と酒井は2012年のロンドン五輪でベスト4入りを果たし、遠藤は前回の2016年リオデジャネイロ五輪を中心選手として戦った。森保監督も3人に特大の期待を寄せる。

「彼らは実際、五輪も経験していますし、(ロンドン五輪で)準決勝まで進んだ経験を持っていたり、(遠藤航は)直近のリオデジャネイロ五輪の経験を持っている選手です。我々が普段戦っているA代表のワールドカップの舞台とは別で、五輪には独特な雰囲気があると思っています。

レギュレーションが違ったり、今回も我々が目標としているところまで戦うには18人で6試合、普段と全く違う戦いをしなければいけない。彼らはそういう経験を持っていて、チームに好影響をもたらしてくれると思っています。最後に選ばせてもらった3人の選手たちは五輪の厳しい戦いを知っていて、若い選手たちにとって非常にプラスになる人材ではないかと思っています」

 U-24日本代表は6月5日にU-24ガーナ代表と、同月12日にはジャマイカA代表との対戦する。2試合の間にはU-24ガーナ代表との練習試合も組まれており、合計3試合が予定されていることになる。その中で、24人の若者たちが東京五輪本大会に出場できる15人の枠への生き残りかけた最後の競争に挑む。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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