リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
91位:インテリジェンス溢れるDF
【写真:Getty Images】
DF:トビー・アルデルワイレルト(ベルギー代表/トッテナム)
生年月日:1989年3月2日(32歳)
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/2得点2アシスト
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オランダの名門アヤックスで頭角を現し、2013年からはアトレティコ・マドリードでもプレーした。スペインの地では満足いく出場機会を得ていたわけではなかったが、選手自身は後に「(ディエゴ・)シメオネほどディフェンスについて細かく教えてくれた監督はいなかったよ」とコメント。その経験が、近年のトッテナムでの活躍に繋がっていると言えるだろう。
ベルギー代表の主力でもあるトビー・アルデルワイレルトは、センターバックとして圧倒的な強さや高さを誇っているわけではない。しかし、実にクレバーで、とくに危機察知能力の高さを活かしたカバーリングセンスに関しては世界トップレベルのものが備わっている。さらに読みも鋭いので、ピンチを未然に防いでしまうことも決して珍しくない。
現代において優れたセンターバックという称号を得るには「守備力」以外のスキルを持つことが重要となるが、アルデルワイレルトはその条件をクリアしている。足元の技術は非凡で、長短問わず正確な「パス」を次々と捌くなどビルドアップへの参加を苦手としていない。経験値もあるのだろう、失点に直結する凡ミスが少ない点も評価できる。
年齢を重ねるごとに「スピード」が低下してきているとはいえ、やはりCBとしての総合能力が高いことに疑いの余地はない。トッテナムではここ最近、ベンチを温める機会も増えてきているが、まだまだ同クラブにとって必要な戦力であることは確かだろう。
【了】