【写真:Getty Images】
各方面からの猛烈な反発により“袋叩き”に遭っている欧州スーパーリーグ構想から、早くも離脱を検討するクラブが出てきているのかもしれない。チェルシーやマンチェスター・シティは「疑問を抱いている」とも報じられている。
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イングランド、スペイン、イタリアの有力12クラブは、以前からたびたび話題となっていた「欧州スーパーリーグ」を設立することを共同声明の形で18日に発表。世界のサッカー界に大きな衝撃を引き起こした。
だが、スーパーリーグと直接競合することになるチャンピオンズリーグを主催する欧州サッカー連盟(UEFA)をはじめとして、あらゆる団体やサッカー関係者から批判が噴出。国際サッカー連盟(FIFA)や各国サッカー協会、各国リーグ、他クラブ、元選手や現役選手たち、評論家、サポーター、政治家に至るまであらゆる層が反発しており、12クラブの経営陣以外にはほとんど賛同者が見当たらない四面楚歌の状況だ。
英紙『ガーディアン』は、スーパーリーグへの参加を誘われた他クラブの幹部からの情報であるとして、参加を表明した12クラブの内情を伝えている。「何があってもスーパーリーグを支持する」という“熱狂的”なクラブは12クラブのうち半数未満に過ぎず、他のクラブはある程度受動的な判断により参加を決めたのだという。チェルシーやシティは後者にあたり、発表後の各方面からの反応を受けてスーパーリーグ参加に疑問を抱き始めたとされている。
米メディア『ポリティコ』ロンドン版の記者アレックス・ウィッカム氏も、イングランド6クラブのうちひとつが「スーパーリーグ離脱を真剣に検討している」と自身の公式ツイッターアカウントで伝えた。そのクラブは、スーパーリーグ構想を主導するリバプールとマンチェスター・ユナイテッドに「騙された」と主張しているとのことだ。
スーパーリーグ参加クラブはUEFAやFIFA主催の大会だけでなく国内リーグから締め出される恐れもあり、所属選手も各国代表チームでのプレーを禁じられる見通し。スーパーリーグ設立を強行するにはあまりにも障害が大きく、離脱を検討するクラブが出てきてもおかしくはないかもしれない。
【了】