リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
75位:クレバーかつアスリート能力抜群
【写真:Getty Images】
DF:ラファエル・ヴァラン(フランス代表/レアル・マドリード)
生年月日:1993年4月25日(27歳)
市場価格:7000万ユーロ(約84億円)
19/20リーグ戦成績:32試合出場/2得点1アシスト
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RCランスでプロデビューし、2011年にレアル・マドリードへステップアップ。そこからワールドクラスへの階段を着実に上ったDFは、今やすっかりセルヒオ・ラモスの相棒に定着した。なお、現在27歳とまだまだ若いラファエル・ヴァランだが、マドリーではすでに18個ものタイトルを獲得し、フランス代表でもロシアワールドカップ制覇を経験するなど、他選手が羨むほど輝かしすぎるキャリアを歩んできている。
もちろんヴァランがこれほど多くのタイトル獲得を経験できたのは、同選手自身にDFとしての非凡なスキルがあったからこそと言える。とにかく身体能力が抜群に高く、「フィジカル」と「空中戦」の強さを武器に相手を圧倒する。そして「スピード」もあるので、仮に背後を突かれたとしても大きな問題なく処理できてしまう。
そうしたアスリート能力の高さに加え、クレバーなプレーにも定評があるという点がヴァランの魅力。ポジショニングが良く、簡単にスペースを与えることがない。とくに優れているのが危機察知能力で、落ち着いてコースに蓋をしてシュートブロックするシーンはよく目立っている。身体能力+クレバーさを持つヴァランはやはり、世界最高峰のCBと言えるだろう。
ただ、課題がないわけではない。現代のCBにはハイレベルな足元のスキルが求められるが、ヴァランの場合、足元の「テクニック」や「パス」センスに関しては凡庸。ちらほら判断ミスも見受けられるなど、ビルドアップ時の貢献度は決して高いとは言えない。また、今後はリーダーとしてのメンタリティーも身につけてほしいところである。
【了】