【写真:Getty Images】
18日に発表された「欧州スーパーリーグ」設立案に対し、各方面から批判的意見が相次いでいる。選手たちからも非難の声が上がり始めた。
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イングランド、イタリア、スペインの有力12クラブは、欧州サッカー連盟(UEFA)主催のチャンピオンズリーグ(CL)から離脱する形でビッグクラブを中心とした新たな大会を設立する計画を共同声明の形で発表。以前からたびたび話題となっていたスーパーリーグが具体的な形を取り始めた。
だが直接的に衝突する形となるUEFAは当然として、各国サッカー協会や各国リーグ、欧州クラブ協会(ECA)、他クラブや元選手、サポーター団体、評論家などあらゆる方面から批判的意見が噴出。当事者の12クラブ以外からの賛成意見はほとんど存在しないほどだ。英国のボリス・ジョンソン首相も「実現を阻むためあらゆる手を尽くす」と表明している。
一方で、実際にプレーする選手たちからの声はなかなか出てこなかったようだ。12クラブに所属する選手たちはもちろん、それらのクラブに移籍してスーパーリーグに参加する可能性もある選手たちとしては意見を述べにくい部分もあるかもしれない。だが一夜明け、選手たちからも新大会に反対する声が出始めている。
パリ・サンジェルマン(PSG)のMFアンデル・エレーラは、「自分の心のチームが、より大きなクラブと戦うような夢を見ることが大好きだ。欧州スーパーリーグが進めばそういう夢は失われる」と19日にツイート。「人々が作り上げたものを金持ちが奪う」大会ではなく、UEFAによるCL改革を支持すると表明した。所属クラブのPSGも同じ立場だとみられている。
トルコのフェネルバフチェに所属するMFメスト・エジルも、「子供たちはワールドカップやCLで優勝することを夢見て育つ。スーパーリーグじゃない。ビッグゲームの楽しみは、毎週ではなく年に1回や2回だけ行われることにある。全てのサッカーファンのために、(スーパーリーグは)本当に理解しがたい」とコメント。自身の古巣であるレアル・マドリードやアーセナルも表明したスーパーリーグ案に反対する姿勢を示した。
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