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UEFAがスーパーリーグに“反撃”。36チーム出場で新方式の欧州CL改革案を可決

text by 編集部 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ
【写真:Getty Images】

 欧州サッカー連盟(UEFA)は、現在32チームが出場しているチャンピオンズリーグ(CL)を36チームに拡大するなどの大会改革案を可決したようだ。欧州各国メディアが19日に伝えている。

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 18日には、イングランド、スペイン、イタリアの有力12クラブから「欧州スーパーリーグ」設立の共同声明が出されて欧州サッカー界を揺るがした。UEFAの主催する現在のCLから離脱する形で、ビッグクラブを中心とした独自の大会を設立するという動きとなる。

 その内容だけでなく、発表日も「よりによって」というタイミングだった。UEFAでは19日の執行委員会でCLの大会改革案についての採決を取る投票を予定していたためだ。スーパーリーグ構想の発表が投票の実施に影響する可能性も予想された。

 だが英『ESPN』など複数メディアが伝えるところによれば、UEFAは当初の予定通りに投票を実施し、全会一致で改革案を可決したとのこと。前日に発表されたスーパーリーグ設立に対抗し、欧州のクラブ最高峰の大会としてのCLをさらに拡大させていく姿勢を明確にした形となる。

 可決された新方式では、現行方式のようなグループ分けは行われない。36チームがひとつのリーグを構成する形となるが、総当たりではなく各チームが異なる10チームと対戦(ホーム、アウェイ各5試合)した上で順位を決定する。上位8チームはベスト16の決勝トーナメントへ進み、9位から24位までの16チームはプレーオフでベスト16の残り8枠を争う。新方式への移行は2023/24シーズンあるいは2024/25シーズンからと伝えられている。

 投票にはパリ・サンジェルマン(PSG)のナセル・アル=ケライフィ会長も参加し、賛成票を投じたと報じられている。事実であれば、スーパーリーグ不参加を表明したボルシア・ドルトムントおよびバイエルン・ミュンヘンと同じく、PSGもスーパーリーグ構想には加わらない立場を取ったと言えそうだ。

【了】

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