【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は15日、昨年限りで現役を引退した元日本代表の中村憲剛氏を「JFA Growth Strategist(JFAグロース・ストラテジスト)」に任命した。
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先日、JFAのロールモデルコーチに就任することが発表された中村氏は、すでにU-17日本代表候補合宿に参加して指導者としての活動も始めている。今回新たに任された役職とは、いったいどんなものなのだろうか。
JFAは昨年末、「2050 年までにサッカーを愛する仲間=サッカーファミリー1000万人」というコンセプトを実現するために、「JFA 中期計画 2021-2024」を発表した。この中期計画のなかでも重点項目の1つとして、指導者や選手などの登録制度改革が挙げられていた。
そして、JFAの内部に「登録制度改革本部」が立ち上がり、中村氏は「JFA Growth Strategist」としてJFA主催大会に参加する選手や指導者、審判などの登録制度改革、各種サービスなどについて助言を行っていくという。
中村氏はJFAを通じて「この度、『JFA 登録制度』の改革および新たなメンバーシップ制度を確立するための検討プロジェクトメンバーを務めさせていただくことになった中村憲剛です。新なプロジェクトのメンバーの一員になることができ、とても光栄に思います」とコメントした。
さらに「実際にサッカーをする息子、娘の父親として少年・少女サッカーのリアルな現場を見てきました。『登録制度』の改革に携わるにあたり、リアルな現場を見てきて自分なりに感じたこと、思ったことを微力ですが活かしていけたらと思っています。そして、より多くの子どもたちや学生、シニアの方にサッカーを楽しんでいただくために、プロジェクトメンバーのみなさんと共に考えていきたいと思います」と意気込みも述べた。
15日には中村氏の「JFA Growth Strategist」就任に合わせたメディアブリーフィングも行われた。
その中でも「先ほどキックオフミーティングをやらせていただきましたが、思った通りの大役というか、何かしらの力になれるのではないかと、確信に近いところがある。スタッフは何でも言っていいと言われているので、やらないよりやってみる、言わないより言ってみるの精神で、日本サッカーを盛り上げるためにやっていきたいと思います」と語った。中村氏の貢献意欲は非常に高い。
育成年代選手の移籍なども含め、課題も多いJFAの登録制度がどのような形で発展・改善していくか注目だ。
(取材・文:舩木渉)
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