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Jリーグ 4年前

J1全20クラブGKタイプ別分析(16)徳島ヴォルティス。上福元直人は何タイプ? J1ではなくJ2のGK…被弾数に耐えられるか

3/8発売『フットボール批評issue31』から一昨年、サンフレッチェ広島のGKコーチを務めた澤村公康が、GKを4つのタイプに分類し、J1全20クラブの陣容を一刀両断した「GKスカッド批評」を一部抜粋して公開する。[GKタイプ]オーソドックスタイプ→オ、シュートストップタイプ→シ、現代タイプ→現、万能タイプ→万、★は新加入(構成:吉沢康一)

text by 吉沢康一 photo by Getty Images

被シュート数倍増は覚悟

上福元直人
【写真:Getty Images】

GKコーチ:中河昌彦
上福元直人(現)
瀬口拓弥
松澤香輝
長谷川徹
後東尚輝★


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現代タイプの上福元直人の能力が他の選手より頭ひとつ抜けています。昨年までリカルド・ロドリゲスが指揮を執っており、守備ラインからビルドアップしていくチームなので、現代タイプのGKが必要とされています。上福元はサイズがないので、守れる範囲、ゴールキーピングという部分にフォーカスするとJ1ではなくJ2のGK。そうなると徳島のGK事情は苦しくなります。

J1を戦うにあたってこのGKグループでどうなのか。上福元は大分時代から知っていますが、当時J1では通用しませんでした。加えて新監督がチームに合流できないハンデもあります。ポゼッションをしたくても相手にボールを持たれてしまうことが予想され、被シュートが倍増することは覚悟しなければならないでしょう。どんなGKタイプであっても、被弾数が増えれば失点が増えてしまうのは仕方のないことなのです。

(構成:吉沢康一)

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≪書籍概要≫
定価:1650円(本体1500円+税)

究極の2021Jリーグアナリティクス

Jクラブにとってコンセプトの5文字はもしかしたらタブーワードなのかもしれない。クラブのコンセプトをひけらかすことは、すなわち“秘伝のレシピ”の流出を意味する。もちろん、これはコンセプトという壺にタレが脈々と継ぎ足されているクラブに限った話ではあるのだが……。
コンセプトを一般公開できないとなれば、こちら側が様々な手法を使って分析していくほかない。なぜ、コンセプトの解剖にこれほどまでに執着するのかと言えば、抽象的にJリーグを眺める時代は終わりにしたい、という願望からである。そう、本質の話をしよう、ということだ。
今回は2021年のJリーグをより具体的に俯瞰できるように、J1・J2・J3のコンセプトマップを筆頭とし、補強からGKのコンセプトまで本質を抉る企画を揃えた。この「究極のアナリティクス誌」を携えれば、コンセプトなき“あのクラブ”が手に取ってわかるはず、だ。

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【了】

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