フットボールチャンネル

川崎フロンターレ育ちが躍動。田中碧と板倉滉のボランチコンビが覚醒、ピッチ上には5人の出身者

text by 舩木渉 photo by Getty Images
0330TanakaItakura_getty
【写真:Getty Images】

 U-24日本代表は29日に行われたSAISON CARD CUP 2021で、U-24アルゼンチン代表に3-0の快勝を収めた。

【今シーズンのJリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】


 この試合では、川崎フロンターレの育成組織出身者やトップチーム在籍歴を持つ選手たちが躍動した。

 特に目立ったのはボランチでコンビを組んだ田中碧と板倉滉の2人だ。ともにフロンターレの下部組織で育ち、トップチームに昇格。板倉はベガルタ仙台への期限付き移籍を経て欧州へ旅立った一方、田中碧は現在もフロンターレの主力として活躍。実はこれまでプロの舞台で一緒にプレーする機会はほとんどなかった。

 田中碧は板倉とコンビを組むにあたり「お互いプロになって(一緒にプレーする)初めての公式戦だったので、すごく楽しみで、楽しみながらやるのを心掛けていました」と語った。

 そして「滉くんには、彼らしくやってもらうのがチームにとっていい方向につながると思ったし、結果的に滉くんが2点取って、良いゲームができたと思う」とコンビネーションに手応えも感じている。

 一方、板倉も「碧はボールが持てる選手で、周りも見えて、チームを回してくれる存在だったので、僕は基本いつもより前めのポジションに立つことによって相手が嫌がっていましたし、(相手の)ボランチの間に立つことで碧がフリーになったシーンもありました」と、後輩の田中碧とのコンビに充実感を漂わせていた。

「碧自身のことは小学校から知っていますし、ユースでも一緒にやっていましたけど、僕は相手が嫌がるポジションを取ることだけに集中して、守備のところでも試合に入る前から碧と確認して、中盤からFWに(意思を)伝えることができていたのが良かったと思います」

 板倉がこのように語る通り、2人の連係や役割分担は見事だった。他にはフロンターレのスクール出身の久保建英も先発出場。後半途中からは板倉と同期の三好康児や、現在もトップチームの主力で活躍する三笘薫や旗手怜央も出場。中盤にはフロンターレ出身者5人が揃う時間帯もあった。

 Jリーグで圧倒的な強さを誇るフロンターレの充実ぶりは、東京五輪世代の日本代表にも反映されていたと言えるのではないだろうか。

(取材・文:舩木渉)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!