【写真:Getty Images】
U-24日本代表は26日、SAISON CARD CUP 2021でU-24アルゼンチン代表と対戦し、0-1で敗れた。優勝候補と目される相手に対し、U-24日本代表はゴールを決めることができなかった。
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中盤における激しい寄せに苦しんだが、チャンスがないわけでもなかった。途中出場の相馬勇紀が左サイドを突破してチャンスを作ったり、久保建英がミドルシュートでゴールを脅かすシーンもあった。
可能性を感じたのは、左サイドのコンビだろうか。左サイドバックの旗手怜央と左サイドハーフの三笘薫は同い年で、川崎フロンターレでも同じポジションでプレーしている。ボールロストするシーンは何度もあったが、攻撃の糸口を垣間見たプレーもあった。
17分には左サイドの旗手がインサイドにポジションを取った三笘にパスを送る。三笘はタメを作り、斜めに走りこむ旗手にスルーパス。ニアゾーンと呼ばれるゴール脇のスペースに侵入した旗手は、ゴール前にグラウンダーのボールを入れた。ゴール前に走りこんだ三好康児に惜しくも合わなかったが、U-24アルゼンチン代表を翻弄したシーンだった。
東京五輪は7月に予定されているが、それまでの強化の機会は限られている。29日のU-24アルゼンチン代表との2戦目が終わると、次に集まるのは6月の2試合と五輪直前の2試合。U-24日本代表に限った話ではないが、残されたわずかな時間の中で連係を深めていかなければならない。
その中で、勝手知ったるチームメイトの存在は心強い。川崎フロンターレには、この試合で出場停止となっていた田中碧がいる。正確なパスと豊富な運動量、球際の強さを見せる田中がいれば、川崎フロンターレのトライアングルがピッチに生まれる。
ワールドカップでは、バルセロナの選手を中心に据えたスペイン代表が2010年のワールドカップで優勝。14年のブラジルワールドカップで優勝したドイツ代表は、バイエルン・ミュンヘンの選手が多くを占めていた。U-24日本代表でそこまでは無理だとしても、川崎フロンターレの3人をユニットとして同時起用するのは1つのアイデアかもしれない。
本大会は中2日の過密日程で行われ、メンバーは18人に絞られる。様々な事情が入り組むが、ユニット起用は一つの解決策になるかもしれない。
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