【写真:Zoom会見のスクリーンショット】
東京五輪を目指すU-24日本代表は今月26日と29日に予定されているU-24アルゼンチン代表戦に向けて合宿を開始。初日の22日には初招集のFW林大地がオンライン取材に応じた。
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ドイツ1部のアルミニア・ビーレフェルトでプレーするMF堂安律が負傷のため招集を辞退し、追加で招集されたのが林だった。
これまで世代別代表などの活動に参加した経験がない林は、「田中駿汰だったりユニバーシアードで一緒に戦ったメンバーが選ばれているのを見て、いつか自分も選ばれたいと思っていたんですけど、いろいろんタイミングが重なって呼ばれて、すごくびっくりしています」と語る。
大阪体育大学を経て2020年からサガン鳥栖に正式加入した林は、プロ1年目のシーズンにJ1リーグ戦で31試合に出場し、9得点でチーム内得点王になった。今季もすでにリーグ戦6試合出場3得点とエースストライカーらしい結果を残し、U-24日本代表初招集につながった。
野生的でアグレッシブなプレースタイルから“ビースト”の愛称で親しまれている23歳のストライカーは、「生き残るには誰よりも結果が必要を残すことが一番必要」だということを強く意識している。そして「ゴールに向かう推進力であったり、ゴリゴリ、難しい体勢でもゴールを目指していく力強いプレーをどんどん見せたいなと思います」と決意も述べた。
「やっぱり勝ちたいので、勝つために、勝てるなら何でもしたいと思うタイプなので、そういった気持ちがプレーに表れていると思います」
ボールに対し凄まじい執着心を見せ、難しいパスにも必死に食らいつき、猛烈な勢いでゴールに向かって飛び込んでいく姿はサガン鳥栖のファン・サポーターの心をつかんでいる。U-24アルゼンチン代表相手にも「1対1で負けないとか、競り合いで負けないんだぞという姿を見せて、それにプラスアルファでチームのために走って、得点も取れたら最高だと思います」と臆することなく突っ込んでいくつもりだ。
プロ入りしてから成長は加速を続けている。サッカー選手を仕事にするようになり、「サッカーに対する思いはすごく強くなった」と林は言う。
「プロに入って最初は試合とかでも全然点が取れなかったし、練習でも最初すぐに怪我をしてしまった。大学時代にあった自信みたいなものを全てへし折られたので、すごく勘違いしていたなと思って、そういったことに最初に気づけたのが自分にとってすごくよかったのかなと思います」
挫折から這い上がって結果を残した野生派ストライカーは、東京五輪に向けて生き残りをかけたラストサバイバルに挑む。南米屈指の強豪アルゼンチン相手に結果を残せれば、今後に向けて大きなアピールになるのは間違いない。
(取材・文:舩木渉)
【了】