【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグ(CSL)王者の江蘇足球倶楽部が運営停止を発表したことは、中国と世界のサッカー界に大きな衝撃を引き起こした。所属していた選手からは経営陣を「嘘つき」と非難する声も上がっている。
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親会社である蘇寧グループの経営悪化によりクラブの売却先を探していると報じられ、活動継続が不安視されていた江蘇だが、2月28日にはチームの運営を停止することを公式声明で発表。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場も予定していた昨季王者が2021シーズンから消えるという衝撃の事態となった。
所属していた大物外国人選手たちの間にも動揺が広がっているという。コスミン・オラロイ監督やブラジル人MFアレックス・テイシェイラなどはすでに契約が解除されていたが、他にもブラジル代表DFミランダ、イタリア代表FWエデル、ガーナ代表MFムバラク・ワカソらが江蘇にまだ所属していた。
中国『東方体育』は、ブラジル出身のイタリア代表ストライカーであるエデルが経営陣に向けて発したコメントを伝えた。「蘇寧グループはサッカーへの投資を続けるつもりがない。彼らはクラブ従業員や選手たちへの敬意を欠いている」と同選手は語っている。
「他のクラブでプレーすることも認められない。僕らは蘇寧グループのために素晴らしい仕事をして、中国リーグで優勝を飾ったが、それにふさわしい扱いと敬意は受けられなかった。スポーツディレクターはいつも嘘をついてばかりで、僕らへの約束を守ることはなかった」とエデルは続けた。
中国メディアによれば、クラブは昨季のリーグ優勝後に選手たちに約束した優勝賞金の支払いも行わなかったとのこと。退団したテイシェイラもクラブスタッフに向けて「嘘つき」と吐き捨てたと伝えられている。
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