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エジル、契約満了待たずにアーセナル退団か? 好条件オファーのDCユナイテッドと交渉中

text by 編集部 photo by Getty Images

メスト・エジル
【写真:Getty Images】

 アーセナルに所属する32歳の元ドイツ代表MFメスト・エジルが、移籍に向けてメジャーリーグサッカー(MLS)のDCユナイテッドと交渉を行っているようだ。5日に英紙『フットボールロンドン』が報じている。

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 今年6月にアーセナルとの契約が終了するエジル。ルール上、選手は契約満了6ヶ月前から移籍先クラブとの仮契約合意が可能だ。同紙によると、エジルのもとにDCユナイテッドからオファーが届き、その契約の中には巨額の給与に加え、エジルが手がける「M10」ブランドの全米拡大支援、アウディ・フィールドでエジルが所有するコーヒーショップ「39ステップコーヒー」の展開など、多数のビジネスチャンスが含まれているという。

 2018年から2019年までは元イングランド代表FWウェイン・ルーニーがDCユナイテッドの顔だったが、新たにエジルをDCユナイテッドの顔にしたいようだ。エジルはこれまでアーセナルとの契約を全うすることを誓ってきたものの、好条件が揃っているDCユナイテッドへ移籍する方に気持ちが傾いているのかもしれない。果たして、エジルは米国でプレーすることになるのだろうか。

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なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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