【写真:Getty Images】
J1のガンバ大阪は28日、今年10月に道路交通法違反を犯したブラジル人FWアデミウソンについて、クラブからの処分として12月28日付での契約解除が決定したことを発表した。
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アデミウソンは今年10月25日朝、車でチームトレーニングへ向かう途中に隣の車線の車と接触。本人は接触と認識せずにそのまま練習場へ向かい、練習後に警察による事情聴取を受けた。この際、基準値を超えるアルコールも検出され、酒気帯び運転および報告義務違反を犯した容疑がかけられていた。
クラブの発表によれば、アデミウソンと被害者との間では示談が成立。その上で、クラブは25日に開いた臨時取締役会において同選手の契約解除を決定したとのことだ。
アデミウソンとの契約解除は日本サッカー協会統一選手契約書の契約条項に基づいて決定。同契約書の第9条によれば、「刑罰法規に抵触する行為を行ったとき」「クラブの秩序風紀を著しく乱したとき」にクラブによる契約解除が可能だとされている。
「このコロナ禍において厳しい環境の中、ガンバ大阪を応援していただいているサポーター・ファンの皆様、パートナー企業の皆様、ホームタウンの皆様、JリーグやJクラブの皆様、そしてスポーツに関わる多くの皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。今回の事件をクラブとして厳粛に受け止め、吹田警察署にご協力を頂き交通安全講習会の開催やJリーグによるeラーニングの再受講等、クラブ全員で再発防止に向けた取組みを実施致しておりますが、クラブ全体でコンプライアンス徹底を継続的に取り組み、信頼回復に努めて参ります」とG大阪の小野忠史代表取締役社長はコメントを述べている。
現在26歳のアデミウソンは2015年に横浜F・マリノスでプレーしたあと翌年にG大阪に加入。J1で通算154試合に出場して42得点を挙げている。2020シーズンは、事案発生前日の10月24日に行われた柏レイソル戦での決勝ゴールも含め、21試合で6得点を記録していた。
今季JリーグではJ2のアルビレックス新潟でも同様の事案が発生。酒気帯び運転およびその同乗者として書類送検されたブラジル人FWファビオとスペイン人FWペドロ・マンジーが10月に契約解除となっていた。
【了】