凡庸なチームとなったユナイテッド。最終戦はドロー
マンチェスター・ユナイテッドの長く苦しい1年が終わった。
アレックス・ファーガソンによる長期政権の後、エヴァートンで名を上げたデイビッド・モイーズが監督に就任して迎えた2013-14シーズン。期待と不安が入り交じり、難しいシーズンになると思われたが、これほどまで苦しむことは監督も選手もファンも予想していなかっただろう。
結局、モイーズは1年を持たずに解任され、ライアン・ギグスが選手兼任で暫定監督としてチームを引き継いだ。クラブの“生ける伝説”に指揮されたチームは、確かにモイーズが指揮した35節までとは違う表情を見せていた。
ギグス体制の成績は2勝1分け1敗。結果的には、モイーズがそのまま指揮していても変わらないようなものだった。勝利を挙げたのは、降格間違いなしと思われていたノリッジと、モチベーションをFA杯決勝に向けていたハル・シティとのホームゲームだった。
残留に向けて快進撃を見せていたサンダーランドに敗れ、シーズンを通して予想を上回る好パフォーマンスを見せていたサウサンプトンとは引き分けに終わった。
38試合19勝7分け12敗 得点64 失点43 得失点差21
欧州カップ戦への出場権すら逃した今シーズンの成績は、プレミアリーグ改変後最低なものとなった。それ以上に内容も含めて、王者としての威厳や風格を全て失い、凡庸なチームになったことが最もショッキングなことだったはずだ。