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アーセナル低迷の原因は何か? 守護神が問題点を指摘「全体的にプレーが遅すぎて不必要なミスを犯している」

text by 編集部 photo by Getty Images

ベルント・レノ
【写真:Getty Images】

 アーセナルに所属する28歳のドイツ代表GKベルント・レノが、チームの問題点について指摘した。16日にドイツの『スカイスポーツ』が報じている。

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 プレミアリーグ第13節を終えて勝ち点14で15位に沈むアーセナル。総得点数は11でリーグ4番目に少なく、得点ランキングトップに立つモハメド・サラーなどと同数のゴール数となっている。

 レノは「もちろん、統計を見ると明らかにゴールを達成できていない。しかし、攻撃はそれほど問題ではない」と語りつつも、「現時点で言えるのは、試合の速度が遅すぎるということ。対戦相手はいつでも自分たちを整えることが出来るため、正面の適切なギャップを見つけるのが難しくなる。トッテナム戦ではペナルティーエリア付近でいくつかクロスを入れたが、中央の強力なディフェンダーに勝つことができる前線の選手がいなかった。それも原因の一つで、すぐに切り替えることが出来ない。そして、全体的にプレーが遅すぎて不必要なミスを犯している」とコメントし、攻める時などの速度が遅いことを指摘した。

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なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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【了】

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