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Jリーグ 4年前

J1、J2、J3今節の見どころは? ACLをかけた戦いもラストスパートに。三つ巴の昇格争いがついに決着か

明治安田生命Jリーグは今週末、J1第31節(一部は開催済み)、J2第39節、J3第31節を迎える。その中で、今節はどのような対戦カードが組まれるのか。注目試合や選手、見どころなどをピックアップした。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部

柏レイソル対名古屋グランパス

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柏レイソル対名古屋グランパス

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
柏レイソル対名古屋グランパス
12月5日 14:00~

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注目選手
MF:江坂任(柏)
MF:稲垣祥(名古屋)

 ACLの影響で残り試合数にばらつきが出ているJ1は、順位決定に向けた最後の戦いが始まっている。現在3位の名古屋グランパスと8位の柏レイソルの一戦は、来年度のACL出場クラブを決める争いにおいて大切な一戦といえるだろう。
 
 リーグ内で最も多い5試合が残っている柏は2連勝中と好調で、外国人選手たちによる爆発的な得点力が毎試合猛威を振るっている。更に、勝ち点47で8位につけているため、連勝を続けていけばACL出場争いに食い込んでいくことも可能だ。上位にいる残り2試合の鹿島アントラーズやFC東京は、今週試合がないため、柏が追い上げることができればかなりのプレッシャーとなることだろう。

 現在リーグ得点数26で独走状態のオルンガが、8月の対戦でゴールを決めて1-0で勝利していることを考えると、厳しい対策を名古屋が取ってくることは必至だ。オルンガにDFが集中しているところで江坂任がチャンスを作れれば、クリスティアーノらFW陣がゴールを奪うことができるはずだ。

 対する名古屋は、ACL出場権を獲得できる3位につけいるものの、1つの取りこぼしで順位が入れ替わってしまう状況だ。特に今節は、前回の対戦で敗戦を喫している柏との試合ということで、選手たちは気合が入っていることだろう。前節の大分トリニータ戦で引き分けに終わって中6日で迎える今節は、しっかりとした準備を行って残り少ない試合で3位以上をしっかりとキープしてほしい。
 
 ゼロトップシステムを採用して、攻撃での主導権を握ることができる試合が増えてきただけに、相手ボールになった瞬間のボランチの守備意識が非常に重要となってくる。特に柏戦では、スピードとパワーを兼ね備えたオルンガのカウンター攻撃を如何にして防いでいくかが重要なポイントだ。ボランチを務める稲垣祥には、豊富な運動量と守備力の高さを活かして、相手の攻撃の芽を摘んでいってもらいたい。

北海道コンサドーレ札幌対セレッソ大阪

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北海道コンサドーレ札幌対セレッソ大阪

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
北海道コンサドーレ札幌対セレッソ大阪
12月5日 14:00~

注目選手
GK:菅野孝憲(札幌)
MF:清武弘嗣(C大阪)

 終盤戦に突入しているJ1では、今季の順位が着々と決まりつつある。残り数試合で昨年よりも高い順位でフィニッシュしたい北海道コンサドーレ札幌対ACL出場権をかけた戦いの渦中にいるセレッソ大阪の試合が12月5日に行われる。

 現在13位の札幌は、11位大分トリニータ、12位ヴィッセル神戸を勝ち点2差で追いかけている。リーグ終盤に入り、着実に勝ち点を積み上げてきた札幌は、川崎フロンターレ、鹿島アントラーズといった上位クラブに勝利してきた。C大阪との前回対戦は0-2という悔しい結果に終わっているため、今シーズン最後のホームゲームで雪辱を晴らしたいところだ。

 巧みなパス回しからチャンスメイクをするC大阪の攻撃時に集中力を切らすことなく守っていくためにも、GK菅野孝憲を中心に守備の引き締めが失点を減らすことにつながるだろう。DF陣の安定が攻撃陣の得点チャンスを作ることになるかもしれない。

 3位の名古屋グランパスまで勝ち点差1まで詰め寄っているC大阪は、堅実な守備で2連勝&無失点中とACL出場へ勢いづいている。シーズン中盤は、攻撃で主導権を握ることができていなかったが、相手から先手を取り、生まれたチャンスを決めきることで、守備をより際立たせる試合展開が増えた。残り4試合でACL出場を確実のものとするためにも、今節の札幌戦は負けられない戦いとなるだろう。

 得点を獲得する力もチャンスメイクする力もある清武弘嗣が直近の試合のように少ないゴールチャンスを決めることができれば、相手チームへかかるプレッシャーは相当なものになる。勝利を貪欲に求め続けることが勝ち点3を獲得し、名古屋を追い抜くことにつながるはずだ。

水戸ホーリーホック対徳島ヴォルティス

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水戸ホーリーホック対徳島ヴォルティス

注目カード(明治安田生命J2リーグ)
水戸ホーリーホック対徳島ヴォルティス
12月6日 14:00~

注目選手
FW:アレフ・ピットブル(水戸)
CB:福岡将太(徳島)

 徳島ヴォルティス、アビスパ福岡、V・ファーレン長崎による三つ巴のJ1昇格争いとなっていたJ2にも決着がつこうとしている。12位の水戸ホーリーホック対首位の徳島の結果次第では、早くも後者の昇格が決定する状況だ。
 
 前節のジュビロ磐田戦でギリギリの戦いに勝利した水戸は、現在勝ち点52で12位。9位磐田との勝ち点差は2となっているため、今節の結果次第では一気に順位を上げることも可能だ。ここまでリーグ最多得点を記録している水戸の攻撃力を活かして徳島ゴールに迫りたい。

 質の高いハイプレスからボールを奪い、素早い攻撃で得点を重ねてきたアタッカー陣が力を発揮できれば、徳島からゴールを奪うことも可能だろう。チーム得点ランキング1位の山口一真が負傷中の今、センターフォワードでハイプレスの要となるアレフ・ピットブルの活躍がゴールを奪うカギとなることだろう。

 一方、前節のギラヴァンツ北九州戦に勝利し、J1昇格に王手をかけた徳島は、今節に勝利することで4試合を残して昇格を決める可能性がある。現在勝ち点80と、上位3チームの中でも頭一つ抜き出た状況だ。ただ、3連勝中と好調だが、まだまだ気の抜けないぎりぎりの試合は続いており、最終節ではアビスパ福岡との直接対決が控えている。後続との差はできるだけ広げておきたい。

 ここ3試合は、得点力に磨きがかかり、厳しい試合でも競り勝つことができているが、失点を減らして、より安心したゲーム運びをしていくためにも守備をより安定させていきたい。今季からCBとして守備の要となっている福岡将太には、高い集中力で取りこぼしの無いよう、チームを引き締めてもらいたい。

FC岐阜対ガイナーレ鳥取

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【写真:Getty Images】

注目カード(明治安田生命J3リーグ)
FC岐阜対ガイナーレ鳥取
12月5日 15:00~

注目選手
FW:川西翔太(岐阜)
MF:三沢直人(鳥取)

 J2昇格争いからブラウブリッツ秋田が抜けたJ3は、残り一枠をかけた2位争いが熾烈を極めている。残り4試合で2位から4位までの勝ち点差は1となっており、1試合の結果によって簡単に順位が変動してしまう。そんな中、4位のFC岐阜対6位のガイナーレ鳥取の昇格をかけた戦いが5日に行われる。

 3連勝して着実に順位を上げていたFC岐阜だったが、得失点差で3位のAC長野パルセイロに追い抜かれてしまった。前節のカマタマーレ讃岐戦では、DFの柳澤亘がレッドカードで退場するなどアクシデントに見舞われたが、何とか勝ち点3を獲得。終盤では順調に勝ち進んできただけに、今節の鳥取戦でも勝利して勝ち点をさらに積み上げたいところだ。

 前節でもゴールを決めた、チーム最多得点を誇る川西翔太のチャンスを逃さず決めきる力が昇格をかけて戦う試合では重要となってくる。昇格に向けてラストスパートを走り切るためにも勝利を積み重ねていってほしい。

 前節で2位のSC相模原に2-3と惜しくも敗れたガイナーレ鳥取も、岐阜同様まだ昇格へのチャンスが残っている。そのためにも今節は、絶対に勝利が必要となっているため、勝ち点3を巡って激しい戦いが繰り広げられることだろう。

 試合終了の笛が鳴るまで諦めずに戦い、前節ではアディショナルタイムに得点を決めた三沢直人は、攻守において鳥取の中盤で活躍している。粘り強く勝利を掴みに行く気持ちの強さを今節でも見せて、チームを引っ張ってほしい。

【了】

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