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代表 4年前

ガーナ代表メンバーって誰がいるの? 現在のスタメン、フォーメーションは? 久保建英の元同僚たちも…日本人に縁の深い選手が多数

アフリカを4度制し、アサモア・ギャンやスレイ・ムンタリなど個性的な選手を数多く輩出してきたガーナ代表は、近年やや低迷している。2006年から3大会連続で獲得していたワールドカップの出場権を、2018年のロシア大会で逃してしまった。2019年のアフリカネーションズカップもベスト16で敗退という屈辱を味わうことに。立て直しを図り、2020年1月に新監督を迎えたアフリカ屈指の強豪ガーナ代表にはいま、どんな選手たちがいるのだろうか。現在の主力メンバーをポジションごとに紹介していく(成績は2020年11月18日時点)。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

目次

⚫︎GK
⚫︎DF
⚫︎MF
⚫︎FW
⚫︎フォーメーション

GK

リチャード・オフォリ
【写真:Getty Images】

リチャード・オフォリ(オーランド・パイレーツ/南アフリカ1部)
生年月日:1993年11月1日(27歳)
ガーナ代表成績:22試合出場/11失点


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 国際的な知名度が低いのはプロキャリアをずっとアフリカで送ってきたからだろう。つい最近、南アフリカの名門オーランド・パイレーツに移籍してステップアップを果たしたばかりだ。

 ガーナ代表のGKといえばガラタサライやブラックプールなどで活躍し、2006年と2010年のワールドカップでゴールを守ったリチャード・キングストンが有名だろう。しかし、その後はなかなか守護神を固定できず現在に至る。アフリカ屈指のビッグクラブに移籍したオフォリには今後数年のガーナ代表を安定的に支える活躍が求められそうだ。

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ジョン・ボイェ
【写真:Getty Images】

ジョン・ボイェ(FCメス/フランス1部)
生年月日:1987年4月23日(33歳)
ガーナ代表成績:70試合出場/5得点2アシスト

 2008年にガーナ代表デビューを飾った重鎮で、2014年にはブラジルワールドカップでグループステージ3試合に出場した。現在のチームではセンターバックに加えて右サイドバックに入ることもある、頼れるベテランだ。特に空中戦とデュエルに抜群の強さを発揮する。

 プロキャリアの大半をフランスとトルコで過ごしていて、2018年から在籍するリーグ・アンのFCメスではキャプテンも務める。ガーナからフランスに渡ったきっかけは、代表でもコンビを組んだレジェンドDFジョン・メンサーがリヨンへ移籍する際「自らの後釜に」とスタッド・レンヌに獲得を勧めたからだという。偉大な先輩のおかげでサッカー選手としてのキャリアが大きく開かれた。

ジョセフ・エイドゥ
【写真:Getty Images】

ジョセフ・エイドゥ(セルタ/スペイン1部)
生年月日:1995年9月29日(25歳)
ガーナ代表成績:7試合出場/0得点0アシスト

 ガーナでプロデビューを飾り、スウェーデンやベルギーを経て昨夏からスペインのセルタでプレーしている頑強なセンターバック。ゲンク時代には伊東純也とも一緒にプレーし、リーグ優勝にも貢献。UEFAヨーロッパリーグでの活躍も注目されてスペイン移籍につながった。

 2015年にU-20ガーナ代表の一員としてU-20ワールドカップに出場した経験を持つが、A代表デビューは2019年3月と比較的遅めだった。身長は低いがジャンプ力があり、ハイボールを弾き返すのが上手い。スピード勝負も無難にこなすが、状況判断にやや難ありか。それでも2020年1月に就任したチャールズ・アコノー監督のもとで存在感が大きくなっていきそうな気配が漂っている。

アレクサンダー・ジク
【写真:Getty Images】

アレクサンダー・ジク(ストラスブール/フランス1部)
生年月日:1994年8月9日(26歳)
ガーナ代表成績:4試合出場/0得点0アシスト

 ガーナ人の父とフランス人の母を持ち、フランスの南部の街モンペリエに生を受けた。しかし、育成年代をコルシカ島の古豪バスティアで過ごし、同クラブでプロデビューを果たす。その後、カーンでの2シーズンを経て、昨夏からストラスブールで川島永嗣の同僚になった。

 センターバックとしては身長182cmと小柄だが、高い身体能力を誇り、空中戦でも大柄なストライカーにまったく引けを取らない。鋭いタックルやスピードを生かしたカバーリングなども得意とし、本職のセンターバックだけでなく両サイドバックやセントラルMFにも対応する万能戦士だ。フランスの世代別代表歴はなく、A代表は父の祖国ガーナを選択。今年10月に初招集を受け、11月まで全ての試合に先発起用されるなど、早くもセンターバックとしてレギュラー奪取の気配を漂わせる。

アブドゥル・ラーマン・ババ
【写真:Getty Images】

アブドゥル・ラーマン・ババ(チェルシー/イングランド1部)
生年月日:1994年7月2日(26歳)
ガーナ代表成績:30試合出場/0得点6アシスト

 夏にマジョルカからチェルシーに復帰するも完全に構想外状態で、トップチームの背番号すら与えられていない。同じくチームの構想から外れているダニー・ドリンクウォーターとともに、リザーブチームが参加するプレミアリーグ2の試合に出場する日々だ。

 昨季は久保建英の同僚だったが、完全に期待を裏切り、負傷でほぼ1年まるまる棒に振った。とにかく負傷が多く、チェルシー移籍からキャリアはずっと下降線。約1年半ぶりの復帰となったガーナ代表では、マジョルカで同僚だったスポルティングCPのルーマー・アグベニューや、ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプレーするギデオン・メンサーとポジションを争っており、左サイドバックは人材が豊富にいる。

MF

イドリス・ババ
【写真:Getty Images】

イドリス・ババ(マジョルカ/スペイン2部)
生年月日:1996年1月22日(24歳)
ガーナ代表成績:3試合出場/0得点0アシスト

 久保建英とともにマジョルカを支えていた守備的MFといえば、イドリス・ババの日本での知名度は非常に高いのではないだろうか。若くしてスペインに渡り、レガネスのBチームからら・リーガ1部まで上り詰めた。

 今季は2部降格となったマジョルカに残留し、再昇格を目指して戦っている。守備力も攻撃での貢献度も中途半端でどこか惜しいが、プレーには不思議と愛着が湧いてしまう必死さがある。ガーナ代表の中盤にはラ・リーガでの実績豊富で現在は中国でプレーするムバラク・ワカソをはじめ、多くのフィジカル自慢のセントラルMFがしのぎを削る。それでも2019年11月のA代表デビュー以来、徐々に存在感を増すイドリス・ババが定位置確保に近づいているのは間違いない。

トーマス・パーティ
【写真:Getty Images】

トーマス・パーティ(アーセナル/イングランド1部)
生年月日:1993年6月13日(27歳)
ガーナ代表成績:30試合出場/10得点4アシスト

 代表ではクラブよりも多彩な役割が要求される。アトレティコ・マドリーやアーセナルでは「守備的」というイメージを持たれるが、ガーナ代表でのトーマスは守備をして、攻撃に出て、自らフィニッシュにも関与する。

 どこにでも顔を出して、とにかく全部やる、が与えれたタスクだ。逆にこれだけ多くの仕事を任されるということは、他の選手よりを圧倒するクオリティを備えていて、それ相応の信頼を寄せられているということでもある。11月は負傷で招集を辞退したが、絶対的なチームの大黒柱だ。

サムエル・オウス
【写真:Getty Images】

サムエル・オウス(アル・アハリ・ジェッダ/サウジアラビア1部)
生年月日:1996年3月28日(24歳)
ガーナ代表成績:13試合出場/1得点1アシスト

 レッドブルがガーナに所有するアカデミー出身で、欧州初上陸の国はセルビア、トルコリーグを経てサウジアラビアへ。メインストリームを外れているが、地道な努力で昨年あたりからガーナ代表としても台頭しはじめた。

 身長167cmと小柄な左利きのウィンガーで、圧倒的な加速を武器にサイドを切り裂く。入れ替わりの激しいガーナ代表の前線に定着できれば、中東から欧州の主要リーグへの移籍もあるだろうか。隠れた実力者だ。

タリーク・フォス
【写真:Getty Images】

タリーク・フォス(ブレントフォード/イングランド2部)
生年月日:1995年11月5日(25歳)
ガーナ代表成績:4試合出場/1得点0アシスト

 南ロンドン生まれでレディングの下部組織で育った、右利きの左ウィンガー。身長180cmと大柄な体をしなやかに動かし、左サイドからカットインしてシュートを放つのが十八番の形だ。プレーの継続性やタフさに課題はあるからか、2020年1月に加入したブレントフォードではなかなか出番を増やせていない。

 育成年代ではU-18イングランド代表招集歴があるものの、2020年3月にガーナ代表招集を受け入れた。結局、新型コロナウイルスの影響で試合が延期となり、A代表デビューは10月までもつれ込んだが、今月まで4試合連続で先発起用され、早くも主力定着の勢い。イングランド下部リーグでの下積み時代も長かった25歳はクラブでの出場時間を伸ばしつつ、代表での地位も確かなものにしていけるだろうか。

FW

アンドレ・アイエウ
【写真:Getty Images】

アンドレ・アイェウ(スウォンジー/イングランド2部)
生年月日:1989年12月17日(30歳)
ガーナ代表成績:91試合出場/19得点7アシスト

 ジョルダン・アイェウの実兄であり、ガーナ代表のレジェンドFWアベディ・ペレの息子。年齢を重ねてやや下り坂傾向だが、昨季はイングランド2部チャンピオンシップのスウォンジーで15得点を挙げて存在感を発揮した。

 マルセイユ時代にも共にプレーしていた弟ジョルダンよりもクリエイティブな特徴を持ち、前線の幅広いポジションや中盤にも対応する攻撃のオールラウンダー。2010年の南アフリカワールドカップには異母兄のイブラヒムと、2014年のブラジルワールドカップには弟のジョルダンとともに出場。現在はガーナ代表のキャプテンも務め、ピッチ内でも近くでプレーする兄弟仲はとてもいい。

ジョルダン・アイェウ
【写真:Getty Images】

ジョルダン・アイェウ(クリスタル・パレス/イングランド1部)
生年月日:1991年9月11日(29歳)
ガーナ代表成績:65試合出場/17得点7アシスト

 アンドレ・アイェウの実弟であり、ガーナ代表のレジェンドFWアベディ・ペレの息子。昨季はクリスタル・パレスでカウンターのフィニッシャー役としてリーグ戦9得点を挙げ、クラブの年間MVPに輝いた。

 単独でもボールを運べるスキルとスピード、守備での献身性などが高く評価されている。兄よりもストライカー気質が強く、最前線で孤立しても力を発揮できるタイプ。2014年のブラジルワールドカップに兄アンドレとともに出場した。現在のガーナ代表では不動の存在だ。兄弟仲がとてもいい。

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