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日本代表を粉砕。ラウール・ヒメネスとは何者か? プレミアリーグでも活躍、器用さと得点感覚を兼ね備える万能型FW

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

【日本 0-2 メキシコ 国際親善試合】

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 日本代表は現地時間17日、オーストリア・グラーツで行われた国際親善試合でメキシコ代表と対戦し、0-2で敗北を喫した。

 前半は日本代表ペースで進むも、スコアレスのまま前半を終えた。ハーフタイムに2枚の交代カードを切ったメキシコ代表は後半の主導権を握り、5分間で2得点を挙げて勝利を手繰り寄せている。

 スコアを動かしたのはメキシコ代表が誇るエースストライカーだった。ラウール・ヒメネスは63分、ボックス内で味方からパスを受けてゴールを決めた。右足でアウト回転をかけたシュートは、足を投げ出したDFの上を通り、GKの肩口を抜けてゴールネットに収まった。

 ヒメネスはイングランドのウォルバーハンプトンでもエースとして活躍するFWで、プレミアリーグでは直近2シーズンで計30得点を記録した。メキシコ代表としては29歳となった現在までに84試合に出場し、25得点を挙げている。

 現地時間14日に行われた韓国代表では67分の同点弾で逆転への足掛かりを作っている。韓国戦からは中2日という厳しいスケジュールだったが、頼れるエースが2試合連続で結果を残した。

 190cmの長身を活かしたポストプレーや空中戦の競り合いの強さはヒメネスの特徴だが、武器はそれだけではない。韓国戦のゴールは右サイドからのクロスに合わせたもので、この日のゴールは味方とのコンビネーションからゴールネットを揺らした。ポジショニングが絶妙で、シュートがうまい。機を見て中盤での組み立てにも参加する器用さと得点感覚を持ち合わせており、万能型のFWと言えるだろう。

 日本代表では、召集できなかった大迫勇也に代わって抜擢された鈴木武蔵が無得点に終わった。実績を比較してしまえば元も子もないが、両者のスコアラーとしてのパフォーマンスがこの試合の勝負に大きく影響したことは言うまでもないだろう。

【了】

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