【写真:Getty Images】
堂安律が所属するアルミニア・ビーレフェルトの事情で日本代表招集を辞退したことにともない、奥川雅也の追加招集が発表されていた。しかし、レッドブル・ザルツブルクでプレーする初招集の24歳は大きなチャンスを逃すことになってしまいそうだ。
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現地9日にレッドブル・ザルツブルクはクラブ内で6選手に新型コロナウイルスの陽性者が出たことを発表。クラブ公式サイト上では、あわせて各国代表への選手派遣を一旦とりやめることも明らかにしていた。
この情報は日本サッカー協会(JFA)も把握しており、クラブと連絡を取り合いながら情報共有を進めているという。
レッドブル・ザルツブルクでは代表招集を受けた全選手に対し、8日までにPCR検査を実施。そこで複数名の新型コロナウイルス陽性者が判明したという。JFAの担当者によれば、当初は日本代表招集メンバーに入っておらず追加招集となった奥川は複数の陽性判定が出たタイミングではPCR検査を受けていなかったという。
同クラブでは改めて現地9日朝に全選手を対象としたPCR検査を行った。現在は判定結果待ちだが、JFAによれば「ひょっとすると今回は呼べなくなってしまうのではという状況」といい、奥川のチーム合流は一旦白紙に戻ることとなってしまった。
当初は9日のうちに全選手がグラーツに集合する予定だったが、奥川が同日中にチームに合流するのは極めて困難な状況になった。「陰性だったとしても(チームに)加わるのは難しいのではないか」という前提のもと、所属クラブと調整を進めていくようだ。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で王者バイエルン・ミュンヘンからゴールを奪い、最高の流れに乗って、24歳で迎えた日本代表初招集だった。森保一監督も奥川には「得点という結果を出して自分を認めてもらう意思、プレーの貪欲さが伝わっくる」と大きな期待を寄せていたが、思わぬアクシデントに見舞われてしまった。
なお、招集を辞退して日本代表への合流を取りやめるかどうかなどの対応は、JFAとクラブの協議のうえで改めて正式に発表される見込みとなっている。
(取材・文:舩木渉)
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