【写真:Getty Images】
日本代表は現地13日にコートジボワール代表との国際親善試合に臨み、アフリカ屈指の強豪相手に1-0で勝利を収めた。
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森保一監督は9日のカメルーン代表戦からスタメンを7人入れ替え、多くの選手にチャンスが与えられた。そのうちの1人である鎌田大地は、トップ下として日本代表では自身初の先発フル出場を果たした。
しかし、「今日はすごくチャンスがあったので、入れきらなければダメなシーンがすごく多かったと思います。前半は自分らしくないミスもあったし、僕自身が浮いている状態のなかで、パスをもっとつけてくれてもいいなと思った」とプレーへの自己評価は厳しめだ。
なかなか効果的な形でパスを受けることができず、自ら前を向いて仕掛けるようなシーンも確かに少なかった。「前半からもっと無理してでも僕のところにつけてほしいな、という感じだったんですけど、僕もまだ日本代表で5試合目(くらい)だし、周りとの関係も浅いなと思った」と鎌田は悔やむ。
所属するフランクフルトでもトップ下を任されているが、そこでは周りの選手たちの信頼を得られていて、プレーへの理解も進んでいる。そのため際どいタイミングでも後方から縦パスが入るし、前を向いて崩しの起点になることも多い。うまくいけばこうなるだろう…というイメージがあるからこそ、鎌田は日本代表でも「もっともっと、やればやるほどよくなる」と感じている。
初のフル出場は不完全燃焼に終わった。とはいえ、これまで苦手な1トップで使われたり、残り時間の少ないタイミングで投入されたりしていたことを考えれば、トップ下での出場は大きな進歩だ。
ある程度リスクがあっても、相手が嫌がるところにパスを入れてもらえるよう「要求し続ける」という強気な24歳には、これからもっと多くのチャンスを与えるだけの価値がある。鎌田の独特のリズムを刻むプレーは、停滞しがちな日本代表の攻撃に新たなオプションを加えることができるはずだ。
(取材:元川悦子、文:編集部)
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