【写真:Getty Images】
日本代表は9日のカメルーン代表戦に向けてオランダで合宿を続けている。
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6日には今回の2連戦に向けた背番号が発表され、リバプールに所属するMF南野拓実が「10番」を任されることになった。
これまでは中島翔哉が「10番」を継続的に着用していたものの、ポルトで試合に絡めない状況が続いており、今回は日本代表の選考から漏れた。そのため南野が「新10番」に抜てきされた。
7日にオンラインでの取材に応じた南野は「今まで日本代表を背負ってきた選手たちがつけていた番号というのは理解していますけど…」と前置きした上で、「だからと言って特別その番号に対してプレッシャーを感じるとかは今はないですし、いつも通りプレーできればいいと思います」と語った。
南野自身、背番号にはそれほどこだわりを持ってはいないという。だが、やはり10番を着用することで「着けさせてもらえるということに対して嬉しい気持ち」はあり、注目や期待が集まることも理解している。
そうやって「注目されるのはわかっているけど…」という中でも自分を見失わず、自然体で「いつも通りプレーする」ことが、結果を出すことへの近道だと考えているようだ。
リバプールでは主力の座をつかめているわけではなく「今、自分に足りないのは結果で、ゴールかアシストの数字はまだまだ物足りない」と痛感している。世界最高峰の環境で「少しずつ周りの信頼は得られている」とも感じているが、「自分のシュート、ゴールへのパターンを見つけないといけない」と明確な課題を突きつけられてもがいている最中だ。
「自分の良さはゴール前でのターンからのシュートだったり、裏に抜ける動き出しなんですけど、そういう部分のレベルをもっと上げていくというのと、それを代表に還元するというか。僕はいつもがむしゃらに、今でも代表でも結果を残さないとチャンスは確約されているものはないので、チーム(リバプール)でそうやっていつも試行錯誤してプレーしているように、こっちでもプレーしていければいいと思います」
クラブと代表で求められる役割やプレーは違うが、双方は地続きにつながっている。日本代表の新10番として臨む2試合で結果を残し、リバプールでさらに飛躍するためのきっかけを掴みたい。
(取材・文:舩木渉)
【了】