CLの沙汰は金しだい
世界のクラブ長者番付がある。
監査法人デロイトが売上高のランキングを毎年2月に発表しているのだが、12-13シーズンのトップは9年連続でレアル・マドリーだった。売上高はおよそ5億2000万ユーロ(約738億円)。
2位はバルセロナ、以下バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナル、ユベントス、ミランまでがトップ10である。
ブラジルのコリンチャンスがようやく24位に入っているほかは、すべてヨーロッパのクラブでベスト30が占められている。
21世紀に入ってからのチャンピオンズリーグ(CL)12シーズンの総合ランキングでは、1位がレアル・マドリー、以下バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン、チェルシー、アーセナル、マンチェスター・シティ、ミラン、ユベントス、インテルがトップ10だ。
このランキングはCL優勝チームとほぼ一致する。00-01からの13シーズンで最多優勝はバルセロナの3回、バイエルンとミランが2回、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、インテルが1回。
例外は03-04のFCポルトと04-05のリバプールだけだ。ただ、リバプールは優勝した前年のランキングでは10位に入っているのでポルトだけが例外といっていいだろう。
つまり、CLは売上高トップ10のリッチクラブしか優勝できない大会なのだ。
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