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ブンデス日本人選手、第32節現地採点を振り返る。残留への大きな貢献を果たしたW酒井の安定感

ブンデスリーガには多くの日本人選手がいる。彼らが現地でどのような評価を受けているのか。先日行われた第32節の「Kicker」「Bild」の両誌の採点から読み解いていく。

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

残留が懸かった日本人対決

ブンデスリーガ第32節日本人選手採点

Kicker誌(2014年4月28日付)
岡崎慎司「2.5」清武弘嗣「5」細貝萌「3.5」酒井宏樹「3.5」酒井高徳「4」
Bild誌(2014年4月28日付)
岡崎慎司「2」清武弘嗣「6」細貝萌「4」酒井宏樹「3」酒井高徳「2」
(長谷部誠、内田篤人、乾貴士については試合出場なし)

 残留を争う2チーム同士の対戦となった。

 ブンデスリーガ第32節、酒井宏樹所属のハノーファーは、ホームに酒井高徳所属のシュトゥットガルトを迎え撃つ。前節を終えての順位は、ハノーファーが14位の勝ち点35、シュトゥットガルトが15位の勝ち点31となっている。

 そのすぐ下に位置する降格圏内の16位ハンブルガーSVの勝ち点は27である。第32節を含めて残り3試合となり、ハノーファーは降格争いから少し抜け出している感があるが、シュトゥットガルトは依然として予断を許さない状況にある。

 残留の行方を懸けた14位、15位の直接対決で、酒井宏樹、酒井高徳はともに先発フル出場する。

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光るプレーを見せた酒井宏樹【写真:原田亮太】

 酒井宏樹は開始後早くも光るプレーを見せた。4分、相対した左SHのハルニクをドリブルで交わす。シュミーデバッハとのワンツーで酒井高徳をかわして右サイド深くに進入し、果敢にクロスを打ち込んだ。中央ではCFのヤコナンにこそ上手く合わなかったものの、早くも好機を演出する。

 ハーフウェイライン付近を中心として陣取り、比較的高い位置を取りながら、右CBのマルセロからボールを引き出そうとする。マルセロとはボールの受け渡しのタイミングが上手く合わない場面もあったが、酒井宏樹は積極的に前へと向かう姿勢を見せ続けた。

 21分、アンドレアセンからボールを受け、また右サイドからグラウンダーのクロスを入れる。36分、同サイドにいたヤコナンにボールを入れ、オーバーラップする。

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