【写真:Getty Images】
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は3日、カタール代表FWアルモエズ・アリの代表資格が無効である疑いがあるというUAEサッカー協会からの訴えを棄却する裁定を発表した。
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アルモエズ・アリは昨年1月に開催されたAFCアジアカップ2019で大会新記録となる9ゴールを挙げて得点王に輝き、カタール代表の初優勝に大きく貢献した。グループリーグ3試合で7得点を量産したのに続いて、開催国のUAE代表を下した準決勝でも1得点、日本代表を3-1で破った決勝でも先制ゴールを挙げた。
だがUAEサッカー協会はカタールとの準決勝に0-4で敗れた直後に、アルモエズ・アリおよびMFバッサム・アル・ラウィの代表資格に疑いがあるとして、UAEの勝利が認定されるべきだと主張。アルモエズ・アリはスーダンの生まれであり、血縁や居住要件によるカタール代表資格も有していないというのがUAE側の主張だった。
アジアサッカー連盟(AFC)は決勝の開催直前にUAE側の訴えを退け、その後の調査を経て改めて抗議を棄却した。UAEは準決勝に出場停止だったアル・ラウィについては訴えを取り下げたが、アルモエズ・アリに関してはCASへ上訴を行っていた。
CASでは調査の結果、アルモエズ・アリのカタール代表資格に問題はないという裁定を下した。UAE側の主張とは異なり、「アルモエズ・アリの生物学上の母親はカタールで生まれた」と結論付け、他国の代表チームでプレーしたこともない同選手はカタール代表としてアジアカップ準決勝に出場する資格があったと述べている。
【了】