FC町田ゼルビア
J2のFC町田ゼルビアは2日、同クラブに所属する19歳のFW晴山岬から新型コロナウイルス感染の陽性反応が検出されたことを発表。大友健寿代表取締役社長がオンラインで緊急記者会見を開き、状況について説明を行った。
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前日1日の夜には、1日から5日まで予定されていたU-19日本代表候補のトレーニングキャンプが、選手1名の陽性確認により中止されることが日本サッカー協会(JFA)から発表されていた。選手名は伏せられていたが、晴山がその選手であったことが町田から明らかにされた。
会見での説明によれば、町田は1日の18時頃にJFAから晴山の検査結果について連絡を受けた。そこから保健所に行動履歴を提出するなどの作業を行い、J2第9節の京都サンガF.C.に向けてすでに京都へ出発していたメンバーやスタッフには晴山との濃厚接触者がいないと判定されたため、試合は予定通りの開催が決まったとのことだ。なお、濃厚接触がなかったことが確認されたのは遠征メンバーのみであり、それ以外では「濃厚接触者はいるかもしれない」と未確認であることが説明されている。
今回はたまたまU-19日本代表候補の合宿があったため晴山の感染がこのタイミングで判明し、チームとも行動を共にしていなかったが、そうでなければ状況は変わっていたかもしれない。「(晴山が)本日の試合にメンバー入りしていたらと思うと本当に怖い」と大友社長も認めている。
晴山は7月31日に実施されたJリーグの公式PCR検査でも結果が陽性となったが、その結果が判明してクラブに届いたのは2日の15時30分頃だという。それまで感染が判明していなかったとすれば、18時30分キックオフの京都戦は「時間的には開催は厳しかった」と大友社長はコメント。前日に感染が判明したことは、試合の開催に向けて「ギリギリだった」と述べた。
実際に2日に予定されていた大宮アルディージャ対アビスパ福岡戦は、福岡の選手がJリーグ公式PCR検査により「陽性の可能性が非常に高い」と判定され、濃厚接触者の特定が間に合わないことでキックオフの約1時間半前になって中止が決定された。検査間隔より試合間隔の方が短い現状では困難な対応を強いられることが改めて浮き彫りとなっている。
【了】