【写真:Getty Images】
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、欧州サッカー連盟(UEFA)がマンチェスター・シティに対して下していた主催大会出場禁止の処分を撤回しながらも、減額した罰金処分を維持するという裁定の理由を開示した。28日に裁定文書が公開されている。
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シティは過去にUEFAの定めるファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規定に対する重大な違反を犯したとして、今後2年間のUEFA主催大会出場禁止および罰金3000万ユーロ(約37億円)という重い処分を今年2月に言い渡された。だがシティからの上訴を受けたCASは今月13日、シティへの出場禁止処分を撤回する裁定を下した。
一方で、3分の1へと大きく減額されたとはいえ1000万ユーロ(約12億3000万円)の罰金処分は維持された。FFP違反がなかったとしながらも罰金処分が下されることに対しては、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督も異論を唱えていた。
CASが公開した文書によれば、シティは「CFCB(UEFAクラブ財務管理機関)の調査に協力せず、深刻な違反だと見なされた。CFCBの調査を妨害したことが深刻な非難対象となった」とされている。その行為は「強く非難すべき」であり、他クラブへの抑止とするための懲罰として罰金処分の判断が下されたとのことだ。
裁定の通り、シティにはFFP規定への違反自体はなかったと判断された。今季プレミアリーグを2位で終えたシティは、出場禁止処分の対象となるはずだった来季チャンピオンズリーグの出場権を獲得している。
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