【写真:ムツ・カワモリ】
スペイン2部のデポルティボは、セグンダ・ディビシオン最終節の試合を戦うことなく3部降格が決定したことを不服とし、最終節全体のやり直しを要求する姿勢も示している。スペイン紙『マルカ』などが伝えた。
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MF柴崎岳も所属するデポルティボは、1試合を残して3部降格圏の19位に位置していた。現地時間20日には最終節のフエンラブラダ戦を戦う予定だったが、フエンラブラダの選手・スタッフ12名から新型コロナウイルス感染の陽性反応が検出されたとして直前に延期が決定された。
最終節の他の試合は開催され、残留を争っていたルーゴやアルバセテが勝利を収めたことで、デポルティボは降格が決定。延期されたフエンラブラダとの試合に勝利したとしても、残留圏への浮上は不可能となった。
だがデポルティボのフェルナンド・ビダル会長は、公平を期すため全試合が同時刻に開催されるはずの最終節が1試合のみ延期となるのは不当だと主張。最終節のやり直しを要求し、必要であれば法的措置も取る構えを見せた。
「完全に歪曲された。他の試合が開催されると聞いて驚いた。深刻な過ちだ。最後の2節は同時刻に開催されなければならない。今節をもう一度行うべきだ。それ以外の解決法はない」とビダル会長は話している。
フエンラブラダはデポルティボに勝利すれば昇格プレーオフ圏内に浮上し、暫定6位のエルチェが弾き出されることになる。そのエルチェや、最終節の結果によりプレーオフ圏を逃したラージョ・バジェカーノ、残留を逃したヌマンシアもデポルティボと同様に不完全な形での最終節開催に不満を示している。
最終節が再度開催されないのであれば、デポルティボは降格チーム数を減らして来季2部リーグを24チームで開催する形も提案するとみられている。何らかの措置が取られなければ延期されたフエンラブラダ戦はボイコットする見込みだとも伝えられている。
【了】