「カカーと本田は悪く、バロテッリは存在していなかった」
25日のローマ戦で、ベンチスタートと見られていた本田は先発出場を果たした。右サイドで献身的に守備はしていたものの、チームはローマの勢いに押されて2失点を喫する。本田自身も決定機なチャンスは演出出来ず、後半35分に交代を命じられた。
このような出来では、当然メディアの反応も良いはずがない。ガゼッタ・デッロ・スポルト電子版のマッチレビューでは「ローマに対しミランは失望を呼ぶばかり。カカーと本田は悪く、バロテッリは存在していなかった」と書かれていた。
伊衛星放送SKYのコメンテーターを務めるズボルミール・ボバンやジャンカルロ・マロッキにも「悪かった」と批判されていたようだが、「彼は2週間実戦から遠ざかっていた。ただ持っているものは全部出してくれた」とセードルフ監督は擁護していた。
もっとも故障明けで、全体練習にはギリギリまで合流出来なかった選手をよくも先発させ、80分間引っ張ったものである。先にポーリが先発するものと地元メディアは予想していたが、フタを開ければ本田だったのだ。
セードルフ監督は、フィオレンティーナ戦から3連勝を挙げていた頃の布陣を信頼し、組織的に攻守のバランスを取る事を目指したのだろう。その指揮官は試合後の会見で「チームは良く守備をして、非常に強いローマの攻撃を良く制限してくれた」と前向きに評価していた。