トップ昇格の翌年に「キャプテンで10番」も、シーズン途中に移籍
大きな期待を集める東京ヴェルディユース92年組のなかでも、小林祐希(ジュビロ磐田)に懸けられたそれは特別だった。卓抜した左足のキックと戦局を掌握する能力を持ち、早くから将来を嘱望されてきた選手だ。
2011年、東京ヴェルディユースからトップに昇格し、34試合2得点をマーク。2012年は10番を背負い、キャプテンを任された。ところが、シーズン途中の7月、ジュビロ磐田にレンタル移籍。12月には同クラブへの完全移籍が発表された。
2012年7月22日 J2第25節 東京ヴェルディ vs ロアッソ熊本(2‐0)
2014年3月22日 J2第4節 ジュビロ磐田 vs アビスパ福岡(3‐3)
前者は、小林が東京ヴェルディで出場した最後の試合。後者は、ジュビロ磐田に移籍したあと、ほぼ1年ぶりに出場した試合だ。その間、1年半の年月が流れている。脚光を浴びることなく、静かに潜伏した期間。そこで、彼は人知れずどう変わっていったのか。