【写真:Getty Images】
Jリーグは23日に、公式戦再開に向けた新型コロナウイルス対策の現状に関してオンライン記者会見を開いた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入見送りについても説明が行われている。
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Jリーグでは今季より、明治安田生命J1リーグ全試合およびJリーグYBCルヴァンカップのプライムステージにおいてVARを導入する予定となっていた。だが新型コロナウイルスの影響で中断されていたシーズンを再開するにあたって、「例年よりも短期間で開催することを受け、1試合あたり派遣できる審判員の人数を考慮した結果、VARの継続が困難」であるとして、導入を見送ることを発表した。
「審判の割り当ても今まで以上に地域性を考えたものになる。そうした時に、ある試合ではVARを入れられないということはできない。J1からJ3まで全試合に審判を用意することを考えた時、VARはできない」とJリーグの原博実副理事長は会見でコメント。例年より過密日程での試合開催となる中で、ピッチ上の審判団を全試合に揃えることを優先するため、VARに対応可能な審判員を均等に全試合に揃えることは困難だと判断したと説明した。
村井満チェアマンは、基本的にはこれまで通り4人の審判団でのジャッジとなる状況で、選手たちにも試合を円滑に進める協力を呼びかけた。「お互いにリスペクトの心を持ちながらやっていきたい。人間が判定することなので、見えなかったことなどは当然ある。そういう中で、原点に帰って、判定にリスペクトを持ってやっていきたい」と述べた。
一方、試合の開催可否条件として、審判員の基準人数を「主審および副審の合計3名」とすること、当日に37.5度以上の熱があった審判は試合を担当できないこと、計3名を確保できない場合は試合中止とすることも発表された。「第四の審判がいない場合、副審が兼任する。主審と2人の副審を最善の努力で揃えるが、そうでない場合に試合を行わない」とJリーグの窪田慎二理事はコメントしている。
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