【写真提供:横浜F・マリノス】
横浜F・マリノスは8日、非公開練習後にオンライン上で選手の取材対応を実施した。
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クラブによれば全体練習が再開してから約1週間が経ち、6日には紅白戦を行ったため、8日はコンディション調整がメインの軽めの練習だったとという。
新型コロナウイルスの感染拡大にともなうリーグ中断期間中に、期限付き移籍先のベルギー2部ロケレンからマリノスに復帰したMF天野純は、股関節付近を痛めていたため8日から全体練習に復帰。
幸い長期離脱にはならず、大事をとって6日の紅白戦には出場しなかったとのこと。それでも「お互いに同じサッカーをする紅白戦なので、プレッシャーの掛け合いで非常に激しかったですし、そういうのは昨年から継続して変わっていない部分。いかに自分がそこに入ってインテンシティ高くプレーできるのかは非常に楽しみですし、そこ(自分の力)を証明していかなければいけないのかなと感じました」と強い刺激を受けたようだ。
5月28日にマリノス復帰が発表され、YouTube上で加入発表会見も行われた。それから1週間あまり、SNS上などで自身の移籍に関する反応を見てきた天野は「ファン・サポーターの皆さんの温かさを感じました」とも語る。
「ああいう形で送り出してもらって、このタイミングで帰ることに、もちろん批判の声はもっともっと出ると思っていました。たくさんのファンの方々がこうやって(温かく)迎えてくれたので、この感謝の気持ちをプレーで表したいと思っています」
昨年、15年ぶりのJ1リーグ優勝を果たした際の主力メンバーはほとんどがチームに残っており、そこに天野以外にも多くの選手が補強されて選手層は厚くなっている。もちろん熾烈なポジション争いもあって、昨季後半戦の快進撃をけん引したメンバーの牙城を崩すことは、前半戦まで主力を担っていた天野とて容易ではない。
「どこのポジションにも熾烈な争いがあるので、そこでしっかり自分の実力を証明しなければいけないと思う。まずはそこから」と、背番号39を選んだ28歳は初心に立ち返って競争に加わっていく意欲を示した。
7月4日に予定されているJ1リーグ戦の再開まで、3週間あまり。そこからは週に2試合のペースで公式戦をこなしていく過密日程が続いていく見込みだ。ずっと同じ11人で戦っていくのは現実的に考えて難しく、チャンスは例年以上に豊富だろう。怪我も癒えた天野は、再びチームの中心として輝くべく慎重に調整を進めていく。
(取材・文:舩木渉)
【了】