【写真:Getty Images】
バレンシアが欧州サッカー連盟(UEFA)に調査を依頼したという発表を受け、アタランタを率いるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が不快感を示した。4日に伊メディア『フットボールイタリア』が報じている。
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事の発端はガスペリーニ監督が伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで「バレンシア戦の前日には体調が良くなかった。試合当日の午後はさらに悪くなった」「熱はなかったが40度の熱があるかのような酷い気分だった」「死を考えた」と答えたことにある。
現地時間3月10日にチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグのバレンシア対アタランタの一戦が行われたが、その試合の前日や当日に新型コロナウイルス感染によるものと思われる症状が出ていたと告白したのだ。根拠となるデータはないものの、その試合をきっかけに感染が広がったとの声もあり、ガスペリーニ監督の告白に衝撃が走った。
必ずしもイタリアからスペインへ広がったのではなく、その逆であった可能性も指摘されているのだが、バレンシアは「公に驚きを表明する」との声明を出し「少なくとも本人がコロナウイルス感染と推定される症状を自覚している状態で、予防措置も取らず、バレンシアへの訪問・滞在中に多くの人々を危険に晒した」と抗議していた。さらに、ガスペリーニ監督の行動についてUEFAに調査を依頼したのである。
そういった経緯もあり、ガスペリーニ監督は「この論争が渦巻くのを見るのは本当に不快だ」と語り、「私はすべての医療プロトコルを尊重していた。他の人と同じように私は隔離されたままだった。綿棒は使っていないが5月に血液検査を受けたときウイルスに感染したことが明らかとなった。振り返ってみれば、3月10日に症状が出た時、体調は良くなかったものの発熱や呼吸器の問題はなかったと推測できる。私がバレンシアへ向けてベルガモを去ったとき、私は全く元気だった。彼らが混乱を起こしており本当に醜い状況だ」とコメントしている。
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