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ポルトガル代表の主役といえば、背番号7だろう。ルイス・フィーゴやクリスティアーノ・ロナウドの顔が真っ先に浮かぶエースナンバーだ。では、他国で主演クラスのスターたちが着けてきた背番号10は、ポルトガル代表においてどんな価値を持つものだろうか。18年ロシア大会までのワールドカップで「10」を背負った選手たちの活躍を振り返る。※所属チームは大会当時
日韓ワールドカップ(2002)
【写真:Getty Images】
背番号10:ルイ・コスタ(ミラン)
生年月日:1972年3月29日(当時30歳)
個人成績:2試合出場/1得点1アシスト
戦績:グループリーグ敗退
1990年イタリア大会から1998年フランス大会まで、3大会連続でワールドカップ出場を逃していたポルトガル代表は、2002年日韓大会で4大会ぶりの大舞台にたどり着いた。30歳を迎えていたルイ・コスタにとってはキャリア初にして最後のワールドカップ出場だった。
しかし、セリエAで一時代を築いてきたミランの司令塔は失意のうちに大会を去ることになる。グループリーグ初戦のアメリカ代表戦に敗れると、第2戦のポーランド代表戦では先発から外れてしまう。それでも限られた出場時間の中で1ゴール1アシストと結果を残して4-0の大勝に貢献する。
それでも第3戦の韓国代表戦で先発メンバーに名を連ねることはなく、さらに最後まで出番なくチームも0-1で敗戦。ポルトガル代表はグループリーグ敗退に終わり、ルイ・コスタにとって念願の世界の舞台はあっけなく幕を閉じた。
EURO2004終了後に代表引退を表明したため、2006年ドイツ大会は出場せず。ポルトガルが輩出した稀代のファンタジスタはワールドカップで輝くチャンスに恵まれなかった。現在は古巣ベンフィカのスポーツディレクターとして辣腕を振るっている。