【写真:Getty Images】
5月24日に47歳の誕生日を迎えた元チェコ代表MFのヴラディミール・シュミツェル氏。リバプールが3点ビハインドから追いついてチャンピオンズリーグ(CL)優勝を飾った「イスタンブールの奇跡」の立役者となった選手の一人だった。
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2005年CL決勝でリバプールはミランと対戦。開始直後にパオロ・マルディーニのゴールで先制したミランは、前半のうちにエルナン・クレスポがさらに2点を加え、欧州制覇を手中に収めたかに見えた。
さらにリバプールは、前半のうちに主力のハリー・キューウェルを負傷で失っていた。交代で出場したのは、このシーズン限りでの退団がすでに決定していたシュミツェル。リバプールでのラストマッチがCL決勝の大舞台となった。
54分にスティーブン・ジェラードのゴールで1点を返したリバプールは、そのわずか2分後にもシュミツェルがエリア手前から低く鋭い右足ミドルをゴール左隅に突き刺して1点差に詰め寄る。さらに4分後にもシャビ・アロンソが決め、あっという間に同点に追いついてしまった。
試合はそのまま延長でも決着がつかずPK戦へ。リバプールの4人目のキッカーを務めたシュミツェルはシュートを成功させ、続いてミランの5人目アンドリー・シェフチェンコのシュートをGKイェジー・ドゥデクがストップ。シュミツェルのリバプールでのラストキックは、サッカー史上に残る大逆転勝利を締めくくる決勝点となった。