オーストリア1部リーグで首位に立つLASKが、新型コロナウイルス感染予防のため設定されたプロトコルに違反する練習を行ったとして大きな騒動に発展している。『ESPN』など各国メディアが伝えた。

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　中断されているオーストリアリーグは6月2日からの再開が決定され、各クラブはトレーニングを開始。だが5月15日までは小人数グループでの練習を行うべきであることが規定されていたにもかかわらず、LASKはボディコンタクトを伴う全体練習を行っていたようだ。

　練習の様子は動画として撮影され、リーグや他クラブに送られたという。事実関係についてリーグが調査を開始するとともに、1部リーグを構成する他の11チームからLASKを糾弾する声明が出される事態に発展した。

　LASKは14日に公式声明を出し、「練習中に距離のルールが常に守られてはいなかった」と認めた。だが「練習方法を通してアンフェアなアドバンテージを得ようとする意図はなかった」と主張するとともに、非公開練習が侵入者によって不当に撮影されたとも訴えている。

　LASKはリーグによる調査に対して全面的に協力する姿勢も示している。だが違反が認められれば罰金や勝ち点減点、さらには降格などの処分が下される可能性があるとも伝えられている。

　LASKは今季オーストリアリーグのレギュラーシーズンを首位で終え、2位レッドブル・ザルツブルクと3ポイント差でプレーオフに臨む。ヨーロッパリーグでも勝ち残っているが、大会中断前に行われたラウンド16の1stレグではマンチェスター・ユナイテッドにホームで0-5の大敗を喫していた。

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