【写真:Getty Images】
欧州サッカー連盟(UEFA)によるガイドラインでは、新型コロナウイルスの影響により中断されている今季の国内カップが打ち切られた場合、国内リーグの順位のみを基準として来季の欧州大会の出場チームを決定することが定められているようだ。オランダサッカー協会(KNVB)が明らかにしている。
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オランダでは先月24日に2019/20シーズンのエールディビジを打ち切りとすることを正式決定。優勝チームは「無し」となったが、来季チャンピオンズリーグ(CL)には中断時点で1位のアヤックスと2位のAZ、ヨーロッパリーグ(EL)には3位フェイエノールト、4位PSV、5位ウィレムIIが出場することなどが決定された。
だがこの決定に対し、6位のユトレヒトから異論が上がった。1試合未消化のユトレヒトは試合数が並べばウィレムIIを上回る可能性があったことに加え、カップ戦では決勝でフェイエノールトと対戦する予定だった。その決勝も中止となったが、本来であればカップ戦優勝チームにはELグループステージからの出場権が与えられるはずであり、その可能性を無視してリーグ順位のみで出場権を決定するのは不当だとして法的措置を取る姿勢も表明した。
だがKNVBが1日に改めて公式声明で行った説明によれば、5チームの出場決定基準はUEFAのガイドラインに基づいたものだとのこと。UEFAが先月23日に公表した声明では、「スポーツ上の実績」によりCL、EL出場チームを選定するべきだとされているが、各協会に送付された文書ではさらに詳細が定められているようだ。
「カップ戦が開催されなかった場合にはリーグでのパフォーマンスを基準に決定されるべき」であり、「カップ優勝チームの(EL)チケットはCL出場権を獲得していない中の最上位チームに」与えられるべきだと規定されているという。その結果、オランダではフェイエノールトにELグループステージ出場権を与えるのがガイドラインに沿った対応だと説明されている。
【了】