イタリアのスポーツ大臣を務めるヴィンチェンツォ・スパダフォーラ氏が、サッカーの再開と行動のプロトコルに関する合意に達しなかった場合、2019/20シーズンを打ち切る宣言をすると明言した。4月30日に伊メディア『フットボールイタリア』が報じている。

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　新型コロナウイルスの感染者が一時急増したイタリアでは、感染拡大を防ぐためにリーグ戦が中断された。現在は新規の感染者数や死亡者数が減少傾向にあるため、5月4日から外出禁止措置が緩和される見通しになっている。それに伴い、各クラブは5月4日に選手の個別トレーニングを開始し、5月18日にはトレーニングを再開する予定だ。リーグ再開に向けて各クラブが準備を進めている。

　しかし、スパダフォーラ氏は先日「不確かな状態でいたくないのならフランスやオランダの後に続いて全てをストップすればいい。私は率直に言って、再開への道はより細くなっていると思う。フランスの選択がイタリアや欧州他国が同じラインを辿る後押しになるかもしれない」と語り、シーズン打ち切りの可能性を匂わせていた。

　そして、イタリアサッカー連盟（FIGC）から提示されたプロトコルにも否定的な考えを持っている。イタリアのテレビ番組『Rai3』の中でスパダフォーラ氏は「プロトコルが全ての当事者によって合意された場合、トレーニングが再開され、おそらくシーズン再開にもプラスの影響を与えるだろう。逆にプロトコルが合意に至らなかった場合、政府は公衆衛生上の緊急事態のためシーズンの打ち切りを宣言する。例え、それがサッカー界に多大な影響を与えるとしても。我々はその責任を負っているのだ」と語り、シーズン終了を宣言する選択肢があることを明かしている。

【了】