【写真:Getty Images】
イタリアスポーツ大臣のヴィンチェンツォ・スパダフォーラ氏は、新型コロナウイルスの影響で中断されているセリエAの再開に悲観的な見方を示している。イタリア『La7』のインタビューによるコメントを『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が伝えた。
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ロックダウン(都市封鎖)による外出禁止措置の緩和が予定される中、セリエAの各クラブでは5月4日頃より個人トレーニング、同18日頃よりグループでのトレーニングが認められる見通しとなった。だが「練習再開がリーグ戦の再開を意味するわけではない」とスパダフォーラ大臣は語る。
隣国フランスでは8月までのイベント開催禁止が発表され、今季リーグアンの打ち切りが事実上決定された。スパダフォーラ氏は、セリエA再開への可能性を完全には閉ざさないまでも、フランスの後に続く可能性を示唆している。
「不確かな状態でいたくないのならフランスやオランダの後に続いて全てをストップすればいい。私は率直に言って、再開への道はより細くなっていると思う」とスパダフォーラ大臣。「フランスの選択がイタリアや欧州他国が同じラインを辿る後押しになるかもしれない」とも述べている。
「私がクラブの会長だったら来季のことを考えるだろう。来季に向けて最善の準備をするため(今季)打ち切りを要請しようとする会長も多いようだ」ともコメント。レーガ・セリエAやイタリアサッカー連盟に向けて「プランBを考え始めるべき」とシーズン打ち切りへの準備も促している。
一方、ピエルパオロ・シレーリ保健副大臣もセリエA再開に消極的。「現時点ではあり得なさそうに思える。サッカーはテニスともF1とも異なり体の接触のあるスポーツだ。感染源になり得る」と『Raiラジオ』で発言。政府関係者からは今季の再開に否定的な見方が相次いで示されている。
【了】