17日のコッパ・イタリアで本格復帰の予定だった長友
「インテルにとって呪われたシーズン。長友の故障はその象徴だ」
14日、中立地トリエステで行われたカリアリvsインテルの一戦は、インテルにとってはまたも不運で不幸な結果となってしまった。微妙な判定によるPKでの失点に選手の故障。中盤でフィルターとなっていたガルガーノを失い、そして左膝の故障からやっとの思いで復帰させた長友を、わずか8分間で失った。
左膝半月板の故障から復帰を果たした長友を、インテルは4月17日のコッパ・イタリア準決勝ローマ戦第2レグに合わせて使うつもりでいた。同試合ではペレイラが出場停止になるため、それまでは絶対故障はさせられないからだ。
3月30日のユベントス戦で長友がベンチに入った以降も、ストラマッチョーニ監督は彼の起用に関しては慎重策を取っていた。医師の助言に従い、招集を思いとどまった試合もあった。
もっとも当初は「軽微」と発表され、復帰時期は3週間から1ヶ月と見られていた割には、その後の温存期間がやけに長い。地元紙も長友の状態について疑念を深め、「今季は出来る限り歯を食いしばってもらい、シーズン終了後に手術をする模様」(ガゼッタ・デッロ・スポルト)と報じたところもあった。
とはいえ、故障から1ヶ月半以上が経過。目標とする試合を3日後に控えたカリアリ戦は、実戦テストとしては頃合いである。0-0で迎えていた後半5分、彼はクズマノビッチらとともにアップを命じられた。
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