至高のクラブが進化を続ける理由とは? 戦術セオリーの原理をすべて解き明かす!
「バルセロナの哲学を本書は見事に言語化している」
――村松尚登(FC水戸ホーリーホック・アカデミーコーチ、元FCバルセロナ・スクールコーチ)
バルセロナの根幹にはポジショニングサッカーがある!
メッシ、チャビ、イニエスタ、ブスケツ……、一人ひとりがどうポジションを取っているのか、プレーゾーンをどのように決めているのか。至高のチームの本質に迫っていく。
本書はペップ・グアルディオラが率いるバルセロナをベースにした内容ではありますが、オスカル氏が解き明かそうとするのは、バルセロナの戦術セオリーの根底にある「本質」です。
指導や教育のヒントになることも数多く記載されているので、バルセロナのファンのみならず、サッカーや教育にかかわるすべての人にとって有意義なものであると確信しています。
――――――――村松尚登
(本書「監修者まえがき」より)
【目次】
Chapter1 監督にはわずかな役割しかない
Chapter2 プレーモデルを構築するための基本概念
Chapter3 世界で唯一無二のポジショニングサッカー
Chapter4 ポジショニングサッカーのトレーニング理論
【著者】
オスカル・P・カノ・モレノ
1972年生まれ、国籍スペイン。スペインサッカー連盟プロ監督レベル3取得。下部組織のカテゴリーからトップクラスのチームでの監督経験を持つ。2009-2010年には、スペイン2部リーグのU.D.サラマンカで監督として指揮を執った。数多くの講演やフットボールに関する指導者講習会の講師も行っている。執筆家としての才能も発揮し多くの専門誌や新聞にコラムを発表している。
【監修】
村松尚登
1973年生まれ、千葉県出身。1996年、指導者の勉強のためにスペインに渡る。バルセロナを拠点に8クラブのユース年代以下の指導に携わり、2004年スペインサッカー協会が発行する上級コーチングライセンスを取得。2006年からFCバルセロナスクールにて12歳以下の子どもたちを指導。その後、帰国して2009年9月よりFCバルセロナスクール福岡校で指導を開始。2013年度から水戸ホーリーホックジュニアユースコーチに就任した。主な著書に『テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人』(河出書房新社)など。
【翻訳】
采野正光
1972年生まれ、京都府出身。高校卒業後にスペインへ渡り、グラナダ大学を卒業。『ワールドサッカーグラフィック』などサッカー専門誌にスペイン関連記事を寄稿し、1995年に帰国。横浜マリノスにて通訳を務めた後、再びスペインへ。以来、スペインでジャーナリストとして活動しながら、サッカー留学する指導者のコーディネートも手掛ける。