【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)元会長のゼップ・ブラッター氏は、開催地決定に絡む汚職問題が再燃している2022年ワールドカップカタール大会について、アメリカや日本などに開催地を移すことも可能だという考えを述べた。ドイツ『シュポルト・ビルト』が15日付で同氏へのインタビューを伝えている。
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次回のワールドカップは2022年冬にカタールで開催される予定だが、そのカタール大会および2018年ロシア大会の開催地選定に関しては投票時に汚職が行われた疑いがある。先週にもアメリカの裁判所が贈収賄の詳細を明らかにしたとして問題が再燃していた。
過去には開催剥奪の可能性が取りざたされたこともあったが、2年半後に迫る大会の開催地変更はもはや現実的ではないかもしれない。だが、自身も汚職問題の末に会長職を去ったブラッター氏は、今からでも2022年大会を開催可能な国は複数あると主張している。
「ドイツでもやれるだろう。だがそうなると、2018年に続いてワールドカップがまた欧州で開催されることになる。したがって欧州はファーストチョイスではないだろう」と元会長は語る。
「アメリカは2026年大会の代わりに開催できるかもしれない。開催能力はある。突拍子もない話ではない」とブラッター氏。メキシコ、カナダとともに2026年大会の共催を予定している米国を候補地に挙げつつ、「日本でもやれる。2022年大会開催に立候補していた国のひとつだ」とも話している。
2026年大会からは出場国数が48に拡大されるが、「幸い2022年大会は48ではなく32チームだ。開催の負担は2018年大会より大きくなることはないだろう」とブラッター氏は語り、他国での開催も決して不可能ではないという考えを示した。
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