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マリノス主将・喜田拓也「自分たちの力で乗り越えるしかない」。新型コロナ禍で決意新たに

text by 編集部 photo by Yokohama F.Marinos

喜田拓也
【写真:横浜F・マリノス】

 横浜F・マリノスは13日、チームで行なっているオンライントレーニングの模様をメディア向けに公開した。

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 シスコシステムズ社が提供しているWeb会議システム「Webex」を使用したトレーニングには、負傷のためブラジルに帰国中のチアゴ・マルチンスを除く27選手が参加。田中章博コンディショニングコーチの指導のもと、約1時間半にわたって汗を流した。

 トレーニング後にオンラインでの取材に応じたキャプテンのMF喜田拓也は「みんなの顔も見られますし、コーチも最大限の努力をしてやってくれています。意外ときついメニューもありますし、家の中でもできることをみんなやっている。もちろんグラウンドで(サッカーが)できるに越したことはないですけど、この状況での最大限は尽くしている」と現状を前向きに捉えているようだった。

 とはいえ「やっぱりこの状況は普通じゃない」とも、喜田は語る。それでも1人ひとりの自覚を持った行動が、苦しい現状を打破するエネルギーになると考えているようだ。

「サッカーができないどころか、家族だったり友人だったり、チームメイトだったりにも自由に会えなかったりする状況なので、多少苦しい部分もありますけど、この状況を自分たちの力で乗り越えるしかないですし、人任せになってはいけないと思う。

それは別にサッカー選手だけじゃなくて、国民の皆さんもそうですし、自分がなんとかしていくという意識が、(新型コロナウィルス流行の)早い収束だったり、少しでも状況をよくすることにつながっていくと思うので、選手として、1人の人間としてはそういう働きかけをしていければいいと思っています」

 今週末18日には、選手発信で企画したファン・サポーターとのオンライン交流イベントも予定している。中心の1人として企画を進める喜田は、全選手参加が実現して開催できることの意義と、全員が一緒になって動くことによってチームの団結力がより一層高まっていく実感を得ているようだ。

「こういう状況でもチームとしてはもちろんですけど、選手として、1人の人間として何ができるのか。選手自身も苦しい部分もあったりはしますけど、それでも誰かのためを思って行動ができる、みんなそういう姿勢を持ってくれているので、非常に頼もしいなと思いますし、今はそういう仲間と一緒に仕事をできている幸せや喜びも感じています」

 日々刻々と状況が変わっていく中で、「できること」の最大限を毎日模索しながら「考えをアップデートしていく作業は必要」だと喜田は言う。「選手同士もそうですし、クラブとも、ファン・サポーターとも現状は支え合って、助け合って進んでいる」今の状態が続けば、道が開けると信じて。昨季王者マリノスの先頭に立つキャプテンは「みんなの様子を見ながら一緒に頑張っていければ」と力を合わせて進んでいく強い意思を示した。

【了】

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